新・天地無用！　感想無用！

１５話　文化祭 愛の始まり 平和の終わり

　今回は文化祭……じゃなくてその前日の話。タイトルが紛らわしいですが、嵐の前の静けさというところでしょうか？
　今回の話のスジは３つ。
　・天地と佐久耶の青春ラブコメディ。
　・おじゃま虫の尼ヶ崎とさらにその邪魔をする狗麗卑吐の対決。
　・信幸のへそくりを探す柾木家女性陣。
　この３つが絡み合っているようでいて実は全然絡み合っていないため、ストーリーが見ていて散漫な印象を受けました。尼ヶ崎の活躍は面白かったのですけど、はっきりいって本来の本筋とは関係ない。なのにいつのまにかクライマックスを占めているんだもん。


　冒頭、次元トンネルを外してほしいと鷲羽ちゃんに電話で頼む天地クン。鷲羽ちゃんは頼みをひきうけますが、翌朝みんなに説明しているシーンの次に天地が佐久耶ちゃんのお弁当を食べているシーンが出てくるため、おいおいと思いました。お前は佐久耶といちゃつくために次元トンネルを外させたのか！？

　岡山では突然の天地の翻心（嘘）の本心を確かめるために、東京へ行こうという女性陣たち。旅費捻出のため信幸のへそくりを探しまわります。でも東京へ行くだけなら、魎皇鬼もあるしミホキヨのシャトルだってあるし、次元トンネルをもう一度つなげればいいんじゃないかい（天地が断ったのは男の部屋の中に女の子がぽんぽん現れてくることで、出口が天地の部屋じゃなければ良いはず）。あんなに苦労してまで家中あら探しする必要はないと思ったのですけど、これはまあいいと思います。
　しかし鷲羽ちゃん、自分で次元トンネルを外しときながら信幸に今までのへそくりがあることを理論的に証明したり、発明品を出したり、ちょっと行動に矛盾を感じましたね。
　でもその発明品の「自走式お宝発見ここほれわんわんマシーン・ポチ」、「このへんがカワイイ」「このへんも」という書き文字が面白かったですね。でも、画面上ではあまり活躍していなかった(-_-;)

　一方東京では、天地と佐久耶ちゃんの間を取り持つため、佐久耶の友人達が気を効かして二人っきりにしてくれてたりするし、もうほとんど公認の間柄。文化祭の後夜祭で告白したカップルはうまくいくなんて、ときめきメモリアルな伝説はでてくるしー。天地も佐久耶ちゃんのことを意識しているみたいで、ラブ米の王道をいってますね。
　尼ヶ崎というおじゃま虫は入ってるけど、最後にはアクシデントでキスなんて、１０年前の青春ドラマでも古臭くてやらないようなパターンまでやっちゃったりしちゃったり。

　そのおじゃま虫の尼ヶ崎を排除するために、佐久耶ラブラブ後援会名誉会長の幽戯が狗麗卑吐を作り出します。女子プロレスラーのマスクを触媒にしたその狗麗卑吐は、尼ヶ崎が天地たちに近づくたびにその華麗なプロレス技で尼ヶ崎を放り投げる！　何度投げられても不屈の根性で天地のところに向かう尼ヶ崎に、狗麗卑吐は己の真の望みをかなえてくれる男(笑)がここにいたのかと闘志を燃やす。
　うーん、本筋は天地×佐久耶の話なのに、なぜかクライマックスが尼ヶ崎×女子プロレスラーのプロレス勝負(笑)　本筋とは全然関係ない部分で盛り上がっております。話が盛り上がっていたからまだ許せるけど、やっぱりその点で違和感感じましたね。天地と佐久耶ちゃんの関係を告白寸前まで盛り上げるというのが今回の内容のはずですから、狗麗卑吐もそれを影で手伝うタイプにした方がストーリーに統一性がとれたのではないかと思う。例えば、佐久耶の足をわざとくじかせて、天地におぶらせてやろうとするとか、不良を絡ませて天地に追い払わせるとか。で、お約束どおり失敗して暴走した狗麗卑吐を天地が倒し（あるいは天地に倒させ）、結果オーライで佐久耶ちゃんとの仲が盛り上がるようにするとか。
　そういう展開なら内容にも統一性がとれて面白くなったのかもと思うのですが、狙いすぎて外してしまう可能性もあるので、第１クールのような出来になられるよりは今回の方がいいのかも(･･ゞ　（補注：よく考えたらこれは１２話と同じパターンだ）

　最後、ただの人間のくせに狗麗卑吐を追い払ってしまった尼ヶ崎は、天地と佐久耶ちゃんのキスシーンを見て事情を理解（さらに誤解？）しましたね。今回は幽戯の思惑は成功した……のかな？
　しかし尼ヶ崎は、狗麗卑吐の触媒となっていたイカリーヌ定子のマスク（しかもデビュー戦仕様のレア物）を見つけてラッキー、だったらしい。
　その頃阿重霞さまは、信幸のへそくりを見つけて東京行きの旅費を獲得するのだった……。


　今回は完全に繋ぎの回でしたので前回前々回ほどの出来を求めるのは酷なのですが、やっぱり不満が残りましたね。嵐の前の静けさということで、来週はもっとよい出来を期待したいです。

初出：'97/ 7/ 8 Niftyserve FANTVA MES(13) #937

１４話　カッとばせ 岡山→東京 無銭旅行

　今回は、阿重霞さまの暴走ぶりがカッとんでて、とても楽しめました。
　多少、ご都合主義がかちすぎる嫌いがあるのですが、シナリオ、演出ともに一応合格点には達していると思います。満点とは言わないけれど、第一クールの回もせめてこの程度には作ってくれればと思います。

　さて、冒頭、至上最速の双子彗星、マヌケタ彗星発見のニュースが入ります。
　そのころ阿重霞は、天地と佐久耶との関係が気が気じゃなく、東京に乗り込むことを提案しますが、鷲羽、ミホキヨ、魎呼は同行を断ります。
　魎呼が同行を断ったのは意外でしたが、魎呼はすでに１０話で天地と気持ちを確かめあったため、天地を信じてるという。それにしては前回、一緒になって信幸を責めていたような気がするんですが、まあこの程度の矛盾は良しとしましょう。
　次元トンネルも魎皇鬼も不調でお金も無い阿重霞さま。東京に行く手段が結構あるため、それらが全部ダメという状況を作り出すのに苦労してるのが分かりますが、ちょっとここら辺にご都合主義を感じました。無理矢理砂沙美と魎皇鬼を引き連れて、阿重霞さまはヒッチハイクを企てます。

　幽戯は阿重霞さまを東京に連れて、天地と佐久耶のラブ米を見せることで天地ファミリーの結束を崩そうとします。そこで東日流がでてきて……。
　阿重霞と砂沙美をサイドカーに乗せた女性は、マヌケタマサヨと名乗ります。これがすごい美人ライダー。マサヨは、宇宙一早い男ケタウチイサオを追って走っていると言います。
　この時の阿重霞の妄想モードがすごかったですね。
　東京に行く理由を尋ねられれば天地をすっごく美化し、佐久耶をストーカーとまで言い切る（いや、実際ストーカーなんだけど）。楳図かずお調の天地と女王様な佐久耶がいい味出してました。実際には気持ちを確かめるだけという砂沙美の突っ込みもナイス。
　マサヨの身の上を聞いたときの妄想ぶりもすごかったですね。それで女の友情を結んでしまう阿重霞とマサヨ。しかしマサヨは狗麗卑吐だった。阿重霞たちを東京に連れていけという東日流の命令に、しかし阿重霞の応援でマサヨはイサオを追いかけます。
　ライダー達の５倍のスピードで走るイサオを追いかけるマサヨ。しかしイサオはライダーじゃなくてランナーだった！(笑)　追い付いた二人は本来の彗星の姿に戻る……。実は恋人彗星だった二人に東日流も呆れてましたね。

　結局東京に着いたときには精根つきはてて、次元トンネルで岡山に戻るだけの阿重霞たち。阿重霞は自分でも知らないうちに、幽戯の陰謀を阻止していたのだった(^_^;)


　こんなところですが、今回はテンポが良かったので、多少の矛盾やご都合主義にも関らず楽しめました。残念なのは話の途中でオチの半分が分かってしまうこと。もう少し伏線をさり気なく張って欲しかった。でも、佐久耶が活躍しない回に出来のいい話が集中しているような気がするのは、私の気のせいでしょうか？


　あと蛇足ついでに気になったところを挙げておきます。
　砂沙美のいない柾木家で自分の分の食事を作る鷲羽ちゃん。結構うまかったみたいだけど、確か６話では、「料理したことはない」と自分で言ってなかったっけ？　１２話でも親父に作らせていたはずだけど。
　それと次元トンネル、「故障で動かない」回が多すぎません？　７〜８話もそうでしたし、今回もそう。普段は天地の側から出口を塞いでいるという設定があるので、天地が塞いでて岡山からは自由に使えないということにすれば、トンネルの修理に半日かかるといういかにもご都合な状況を作らなくても納得させられたはずだと思います。

初出：'97/ 7/ 1 Niftyserve FANTVA MES(13) #900

１３話　激突の 月と闇夜と 稲妻と

　今回は第１クールの締めくくり。とうとう幽戯が天地ファミリーに宣戦布告します。演出やストーリーは全体的に可。まあ、今回は一応イベント回なので、この回までもふにゃらぷーだったら、さすがに見てらんない(^_^;)

　夢の中で「友達の」砂沙美ちゃんを誘い出す幽戯。約束の時間に、砂沙美は山の上の泉のほとり（柾木神社の御神木がある池）に向かいます。
　一方魎呼に接触を図る秀眞。秀眞は魎呼を口説き(笑)、天地に事件が起こった事を教えます。

　家では信幸がみんなに責めたてられる！　息子の恋を取り持った親父に、みんなが攻めたててますね。
　清音の「隣のお姉さん的発想
　　　　　天地さんへの感情　ちょっと気になる年下の男の子」
　鷲羽の「近所のおばさん的発想
　　　　　天地さんへの感情　もちっ、実験動物って」
　てなプラカードが笑えます。このシーン、今回唯一のギャグだったのですが、緊迫感あふれる話の中でアクセントになってて楽しめました。しかも阿重霞が東京に行こうとしても、空間トンネルは真鳥に塞がれているしー（←家宅不法侵入）

　砂沙美が幽戯と遊んでいる間、柾木家では幽戯の襲来を受けます。いきなりやってきて、地球征服宣言を行う幽戯。圧倒的な力の差を見せつける幽戯に、ただ逃げまとうだけの柾木家一同（除く信幸）。一方そんなことも知らず天地は、のんきに佐久耶とデートを重ねているところだった。
　魎呼が反撃してあっさり返り討ちにされるところで、宝玉の力が発動。魎呼再生し、幽戯に反撃を行います。東京にいるはずの天地を中心に、その場にいない砂沙美を除く全員の宝玉からエネルギーが？
　これは推測するに、７つに分かたれた宝玉の所有者が結束していると、エネルギーを発動すると。幽戯は宝玉の力が発動するのを避けるために、今まで柾木家にちょっかいをかけて仲を裂こうとしていたのかもしれませんね。
　とは言っても明言されてはいないので、（それっぽい事は後で述べていたが）やはりシリーズ全体を通してみると動機づけが不足しているように思います。もっとも明言されていたとしても、今までの幽戯側の行動原理の理由づけとしてはまだちょっと弱いと思いますね。
　……例えば、なぜ幽戯は佐久耶にあれほど肩入れするのかとか、佐久耶はなぜ天地に一目惚れしたのかとか……(笑)

　魎呼の止めを刺そうとした幽戯から魎呼をかばう秀眞と東日流。おや、仲間割れかと思わせといて実は魎呼に取り入るための芝居だったのですね。


　今回はシナリオ、演出ともにほぼ、合格点には達していると思います。シリーズ全体の引き締めの回ですから、しっかり作ってもらわないと困るのですけど……。
　（追補：とは言いましたが、今回は今までで一二を争うほど良い出来だったと思ってます。他の回もこの半分くらいきちんと制作されていれば……と思ったら苦言が多くなってしまった）

初出：'97/ 6/25 Niftyserve FANTVA MES(13) #859

１２話　ニセおやじ ラテンのリズムで パパイヤン

　１２話の感想行きます。今回はめずらしく、親父が主役。
　前回があんまりだったので相対的にまあマシではないかそう感じたのかもしれませんね。全体を眺めてみると、前半Ａパートは間が悪いように感じました。

　冒頭、砂沙美ちゃんが風邪で寝込み、信幸の作った食事に居候のみんなが文句を垂れています。それを諦めきった表情で眺めている親父。うーみゅ、ここはちょっとテンポが悪かったかもしれませんね。信幸が家出するきっかけの一つなわけですから、魎呼と阿重霞のグルメ自慢なんかやめて、信幸の正面アップにして、みんなが不満を言うたびに眉毛ピクピクッ！　という演出にした方がいいかもしれません。あと、取っ組み合いのケンカになったら飛んできた食べ物が信幸に引っ被るとかして、一度は信幸を怒鳴らせた方が良かったかもと思いました。何も言わずに黙って出て行くものだから、唐突な感じがしたのですが……？
　あと、親父が阿知花ちゃんを思い出すシーン、劇場版と同じ姿だったのでちょっと嬉しかったですが、画面のすき間にある青空の空間の小さなスペースにはっきりとした姿で登場したため、なんかチープな感じがしました。ここはそうですね、画面が上方の青空にスクロールして、そこに顔を出さずにシルエットの阿知花ちゃんを出すとか、そういうこだわった作りをして欲しかった。
　新幹線で親父が阿知花さんの写真を眺めるのは、あれはあれで良かったと思いますけど。ＯＶＡに出てきた和服の母さんですね。

　東京で道に迷った親父。偶然(嘘)佐久耶ちゃんと出会いますが、名前が思い出せない。で、出てきた名前が「しろくま」佐久耶さん(^^;　佐久耶ちゃんに天地のマンションまで案内してもらいますが、１０話のこともあって天地と佐久耶ちゃんの雰囲気が妙に気まずい。で、親父が年長者としての貫禄をみせようとして、ピントの外れた話題をくり返す……寒すぎるぞ、親父。
　ただこのシーンも、信幸がはっと気付く表情がちょっとテンポ崩しているように感じました。

　一方魎呼たちは、親父が家出して食事を作るものがいなくなってしまい、飢えてますね。外食に行こうと提案しますが、先立つものを手にするために再び砂沙美ちゃんの部屋へ。おいおい、またかぁ？　今回は魎皇鬼が砂沙美ちゃんの貯金箱を守っていますが、魎皇鬼、おまえ格闘にも長けていたんだな(^_^;)　見事に魎呼を返り討ちにしてくれました。

　幽戯側の真鳥は、親父の煙草から狗麗卑吐、オヤジもどきを作って天地と佐久耶との仲を仲裁させようとします。しかしオヤジもどきは暴走。次々と女の子を抱きかかえていったりします。
　結局真鳥は、使えないオヤジもどきに佐久耶をさらわせ天地をおびき出し、本物の親父に事件を解決させることで、親父に仲を取り持たせさせます。今回、柾木家女性陣が東京にこなかったのはこのためだったのね。破魔矢であっけなく倒されるオヤジもどきが良かったです。
　最後、親父なりに天地を勇気づけていましたね。天地も佐久耶に、いい加減な答えは出したくないから、もうしばらく待って欲しいと言います。今回はダメ親父が久しぶりに親父らしいところを見せてくれました。

　最後、岡山で飢え死に寸前の魎呼たちを見て、幽戯がもうそろそろだねと言います。今まで何をやっていたのかがほとんど見えてきませんが、これって次回に説明するんですよね？


　後半のテンポは前半に比べると良くなっていました。ただ全体的に見るとやっぱりテンポがおかしく、ノリが悪いように感じられました。
　なんだかんだ言っても天地は好きな作品ですので、スタッフの方は頑張ってくださいね。

初出：'97/ 6/17 Niftyserve FANTVA MES(13) #832

１１話　しかられて 宇宙へ家出 ミャミャミャミャミャ

　……………（絶句）
　今までもなんて言ったらよいかどうか分からない回はありましたけど、今回はさらにパワーアップしていますね。
　魎呼・阿重霞もそうですし、ミホキヨも鷲羽ちゃんもそうでしたが、キャラの扱いがちょっとムゴイ。別に私はキャラでアニメを見ているわけではありませんし、ＴＶアニメとしては新・天地の新・天地なりに面白いと思ってきたつもりでしたが。
　今回はさすがに……、ストーリー自体はまあまあ面白いんでしたけどね。

　冒頭の「宇宙刑事ポリスマン」　よく言えば個性の強い絵柄ですが、まるでサムシング・吉松……。ベタベタした絵の効果を狙っているのかと思いますが、本来の新・天地の絵柄に対して浮いているといか言いようがありません。

　魎呼・阿重霞が魎皇鬼に罪をなすりつける件は、キャラの扱いがムゴイとしか言いようがありません。天地の「雷おこし」を一個多く奪おうとしてケンカになり、金の仏像を破壊したのを、魎皇鬼を罠にはめてなすりつける。しかも砂沙美が勝仁に「魎皇鬼のせいで」謝ったのを見てニンマリしたり、バレた後も家出した後も、素直に罪を認めない……。
　砂沙美は勝仁に謝ったり、無実の罪に気付いて魎皇鬼を心配したりしたのに比べると対称的です。
　別に魎呼・阿重霞が魎皇鬼に罪をなすりつけるのはストーリーの都合上、かまわないと思います。しかし曲がりなりにも共同生活しているのだから、もう少しやり方があったのではないかと。せめて、魎皇鬼が家出した時くらい、二人には素直に反省して欲しかったと思います。反省した様子が無いから、砂沙美が無数の同族のなかから一匹の魎皇鬼を探し出す時に阿重霞が手を肩において励ましても、なにをいまさらとしか感じられませんでした。

　魎皇鬼が同族の雄皇鬼に誘われて月に逃げたのも当然ですね。月でたくさんの同族たちと出会って、楽しいひとときを過ごせたと思います。しかし雄皇鬼は幽戯の手下だった！　幽戯は魎皇鬼を月に足留めしてなにか企んでいるのかと思ったけど、結局なにもしませんでしたね。どういうつもりだったのだろ？

　魎皇鬼の家出でキホキヨに連れ帰される天地くん。「困った時の鷲羽ちゃん」とか言ってますけど、鷲羽ちゃんを便利に使いまわしているような。美星と鷲羽がホームズのコスプレをしたり、鷲羽と天地に魎皇鬼のコスプレをさせたり……(-_-;)
　タイムモニターとうずエスパー丸を提示して魎皇鬼を探そうとする鷲羽ちゃん。使うと４年３ヵ月眠りつづけることになる日暮のような副作用のあるうずエスパー丸をやめてタイムモニターを使用しますが、鷲羽が探し物をするのにわざわざ新しい発明品を使うのか？　とさすがに違和感感じましたね。

　結局誘拐の線で魎皇鬼を探しに月まで迎えにいくのですが、誘拐犯を逮捕すれば本部栄転だと異常に張り切る清音。あれ？　８話の思い出話では清音は自分から地球に残ったのではなかったのかな？

　結局最後は本性をあらわした雄皇鬼とロボ魎皇鬼との戦いになりましたが……、最後には雄皇鬼は逃げちゃいましたね。せっかくのビデオモニターも美星が「宇宙刑事ポリスマン」を録画してたため、事件そのものがパァ。清音さん、いとあわれなり。

　しかし今回は、ギャグに走ろうとして空回りしたとしか思えない回でした。別にマニア向け作品にしなくてももいいのですから、もう少し丁寧なストーリー展開にして欲しかった。


ＰＳ：……私にしては辛口の感想になってしまった(-_-;)

初出：'97/ 6/10 Niftyserve FANTVA MES(13) #764