葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round31!!

121 名前：名無子投稿日：01/11/10 03:29 ID:14Gd9NeX

＜一票の行方＞

「芳晴、《最萌トーナメント》とはどういうものだ」
「葉鍵ヒロインのなかで、もっとも萌えられるキャラをトーナメント形式で決める大会……みたいですね」
「なるほど。ならばより強い方が勝つというわけだな」
「まあ、確かに独特の技を持ったキャラの方が有利だけどね」
「ならば心配ない。私の技は無敵だ」
「おや、江美さん。妙に自信満々ですね」
「忘れたのか？　私は死神だぞ。この死神の鎌で対戦相手を狩っていけば、試合は私の勝ちだろう」
「ちょ、ちょ、ちょっと。相手を殺すのはいけませんよ」
「なんだ、これは勝負ではなかったのか。敵を亡き者にするは最も効率の良い勝ちの手段ではないか」
「だから、これは対戦で勝敗を決めるんじゃなくて、投票一般からの投票で決めるんですってば」
「投票？　決闘ではないのか」
「ジャンプの格闘マンガじゃないんですよ。ファンの間でどのキャラが萌えられるかを競う大会だから、投票形式になってるんです」
「なんだ、つまらん。それでは私が努力する余地がないではないか」
「いや、ファンの皆さんに投票していただくんですから、積極的にファンアピールを行なうのは非常に大切なことではないかと……」
「媚を売るのは私のキャラではない」
「そんなあっさり言わなくても」
「ところで芳晴は、既に投票したのか」
「ええ、もうばっちり！　きちんとフォーマット通りに<<江美さん>>に一票、って入れておきました」
「……ちょっとまて。私の本名はエビルだぞ」
「え……」
「ナイトライター本編でもおまえは江美で通していたから気付かなかったのだろうが、偽名で投票して大丈夫なのか」
「す、すみません。投票しなおします」
「まあ待て、ルールでは多少の融通は効くようだぞ」
「え、そうですか？」
「こういうのも有効票になるか、見てみたい気もするな、芳晴」