葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round50!

65 名前：名無子投稿日：01/11/29 00:03 ID:E0rDO9rE

＜七夕のお願い事＞

「耕一お兄ちゃん。短冊、書いた！？」
「え、短冊って」
「もう、今日は七夕じゃない！　お願いごとの短冊」
「そっかそっか。ごめん初音ちゃん、忘れてた」
「早く書いてね。笹の枝に飾るんだから」
「ほーい、えーと、何を書こうかな」
「……うふふ」
「何がおかしいんだい、初音ちゃん」
「知ってる、お兄ちゃん。耕一お兄ちゃんは初音にとって、『七夕がくれたお兄ちゃん』だったんだよ」
「それってどういうことだい？」
「あたし、四人姉妹の末っ子でしょう。だからお姉ちゃんは３人もいるけど、ずっとお兄ちゃんが欲しかったの。だから小学１年の時、七夕にお願いしたの。『お兄ちゃんができますように』って」
「ははは、初音ちゃんらしいね」
「さすがにお父さんやお母さんは困ってたけどね、その年の夏休みにやって来たのが耕一お兄ちゃんだったの」
「なるほど、それで『七夕がくれたお兄ちゃん』だったのか」
「そう、もう嬉しくて、七夕様が初音のお願いを叶えてくれたお兄ちゃんだから、初音のものだよって梓お姉ちゃんや楓お姉ちゃんに言って回っちゃったんだ。うふふ、おかしいよね」
「ははは、実際には意地悪なお兄ちゃんで、初音ちゃんを困らせてばっかりだったけどね」
「そんなことないよー！　あ、耕一お兄ちゃん、短冊、書けた！？」
「うん。ほい、初音ちゃん」
「どれどれ、えーと……」

　──《葉鍵板最萌トーナメント》で、ファンのみなさんに<<初音ちゃん>>に１票って書いてもらえますように。　──耕一

「もう、耕一お兄ちゃんたら……。恥ずかしいよ」
「ははは。そういえば初音ちゃんのお願いごとは、なにから」
「あ、それは、その……」

　──いつまでも耕一お兄ちゃんやお姉ちゃんたちと、仲良く暮らせますように。　──初音