葉鍵板最萌トーナメントブロック準決勝Round119!!
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葉鍵板最萌トーナメントブロック準決勝Round119!!
- 388 名前：名無子投稿日：02/02/04 01:43 ID:OMdcqRFG
- ＜芹香の魔法実験・綾香編＞ その１
今日は土曜日です。
明日は学校はお休みのため、思う存分、自分の部屋で魔術の研究に励めます。
しかしどうも魔術の実験がはかどりません。やはり適当な試験体は必要でしょう。
こういうときは、あの子を呼ぶに限ります。
「……」
「なーに、姉さん。何か呼んだ」
何も知らずにのこのことやってきましたね、綾香。あなたの姉想いの気持ちには頭が下がります。
「……」
「ん、今晩ちょっとつきあってくれないかって。なーに、一体？」
「……」
「え、魔術の実験？」
「……」
「ちょ、ちょっと。どうしてあたしがそんなことにつきあわなくちゃいけないのよ」
困りました、綾香はぐずっています。ここは誠心誠意説得するに限ります。
「……」
「へ、断ると呪いをかけるって？」
「……」
「ちょっ、ちょっと止めてよ。わ、分かったわよ。その代わり、変な呪いをかけるのはやめてよね」
わたしの説得に、綾香は快く引き受けてくれました。
ちなみに、前回の呪いでは綾香の部屋をヘビさんでいっぱいにしてあげました。あんな可愛いヘビさんが苦手だなんて、綾香もお茶目なところがありますよね。ヘビは滋養強壮はもちろん、魔術の触媒にも最適なのに。
「……」
「え、お礼に<<葉鍵板最萌トーナメント>>で投票してくれるって」
「……」
「あー、まあ姉さんは確かに１回戦で負けちゃったけどさあ」
その通りです。わたしは１回戦で強敵と当たり、激戦の末に負けてしまいました。この上は綾香に頑張ってもらうしかありません。だからつい先ほど、『<<綾香>>に１票』と投票してあげました。
そのお礼として、わたしの魔術の実験につきあってくれるなんてなんて甲斐甲斐しい妹なのでしょう。
「ちーがーう！」
- 390 名前：名無子投稿日：02/02/04 01:43 ID:OMdcqRFG
- ＜芹香の魔法実験・綾香編＞ その２
「ほんとにもう、どうしてあたしがこんなことしなくちゃいけないのかしら」
ぶつぶつ言いながら綾香は服を脱いでくれます。
私も裸の上からマントと帽子を被っただけ姿です。来栖川家の完璧な空調のおかげで全然寒くはありませんが、こうしたほうが魔法の成功度も高くなるのです。
綾香の場合は、完全にわたしの趣味ですが。
「で、姉さん。今日は何をするつもり」
「……」
「え、好きな男の人に好かれる魔法？ どういうこと」
「……」
「ははーん、姉さん。好きな人がいるのね。ねえねえ、もしかして浩之」
「…………！！」
「図星かあ。うーん、しょうがないなあ」
そういいながら綾香はやけています。綾香の好奇心を刺激してしまったのでしょう。
だからその魔法を実験するために、実の妹を触媒に使おうなんて虫の良いことを考えているなんて、全然ありませんよ、綾香。
「そういうことなら協力してあげるわ。で、どういう効果があるわけ」
「……」
それは後でのお楽しみ。
それでは魔術儀式を始めますよ。
「……Ａｉｒ……ＭＯＯＮ……Ｋａｎｏｎ……ＣＬＡＮＮＡＤ……」
「姉さん、その呪文、ちょっとあざとくない？」
「……Ｗ……ｈｉｔ……Ｃｏｍｉ……ｃＰａｒ……ｔｙ……Ａｎｔｉ……Ｑｕｅ」
確かに安直だったかもしれませんが、正真正銘の恋愛成就の魔法の呪文です。これで泣いた人もいっぱいいるのです。
「ねえ、姉さん、まだなの？」
呪文をはじめてからしばらくは、綾香に変化は表われませんでした。さすがに綾香も焦れてきたようです。
しかし儀式の最中に中断するわけにはいきません。綾香にはしばらくそのままでいてもらいましょう。
- 391 名前：名無子投稿日：02/02/04 01:44 ID:OMdcqRFG
- ＜芹香の魔法実験・綾香編＞ その３
わたしが呪文を唱えはじめてから、１時間ほどたったことです。
「ね、姉さん。ちょっと……」
綾香の様子に、変化が表れはじめました。なんだかモジモジしているようです。
見ると、ほんのり顔が赤くなっているようです。どうやら魔法の効果が表れてきたようですね。
「ね、姉さん、む、胸が……」
ふふふ。期待通りです。
見ると綾香の胸は、ぱんと張っています。綾香は普段から形の良い胸をしているのですが、今は風船のように膨らんでいるようにみえます。
ピシュ！
「……え！？」
綾香が我慢し切れずに両手で胸を抑えたら、綾香のピンと立った乳首から何か液状のものが出てきました。
そうです。母乳です。わたしが掛けたのは、胸から母乳を出す魔法です。
しかもただの母乳ではありません。これは……。
「これ、母乳……？」
ぺろり。
あ……。綾香ったら、何の警戒もなくいきなり自分の母乳を舐めてしまいました。好奇心猫を殺すということわざを知らないのでしょうか。
「うーん、どろりとした感触がちょっと舌に絡みつくけど、飲めない味じゃないわね。姉さん、今の魔法、もしかして母乳を出す……」
その通りなのですが、それだけではないのです。早くこの場から逃げないといけません。
「……って、姉さん。どこ行くの……」
わたしは綾香から逃げようとしましたが、いかんせん日頃の運動不足。駆け足で逃げようとしても綾香が歩くのと同じぐらいの速度しかだせません。
ましてや綾香が、目をうるわせて追いかけてきては。
「姉さん、素敵。あたしのために、生まれたままの姿でいてくれたのね……」
そうです。綾香から出た母乳は、惚れ薬の効果もあるのです。つまり今の綾香は、わたしにラブラブぞっこんになってしまっているのです。
わたしはあっさりと、綾香に捕まってしまいました。
「さあ、姉さん。あたしのお乳を飲んで……」
綾香の馬鹿力で固められたわたしは、そのまま綾香の母乳を飲まされてしまいました。
そして……。
- 394 名前：名無子投稿日：02/02/04 01:45 ID:OMdcqRFG
- ＜芹香の魔法実験・綾香編＞ その４
「へえ、そういうことだったんだ」
翌朝、綾香と一緒にベッドで起きたわたしは、昨夜の顛末を綾香にきりきり白状させられました。
昨夜は一体なにがあったのでしょうか。
思いっきり惚れ薬と化した綾香の母乳を飲んだわたしは、その後の事をあまり覚えていません。
ただ、わたしと綾香の身体とベットのシーツが、母乳でベタベタになっていることから大体の想像がつきます。
「……で、この魔法をあたしで試した姉さんは、今度は浩之に自分の母乳を飲ませるわけかしら？」
ふるふるふる。
それは違います。この魔法は術者が自分にかけることは出来ないのです。
それに、母乳を吸われたら乳房の形が崩れてしまうかもしれないじゃないですか。
「って、それじゃあどういうことなのよ！？」
綾香に問い詰められて、わたしはしぶしぶ昨晩採集したと思われる母乳入りの小瓶を指差しました。
「……ふーん。そっか、そういうことか」
多分その通りです。
わたしはあの母乳を惚れ薬と称して、浩之さんに飲ませるつもりでした。
「ふっふーん、姉さん。昨晩の迷惑料と人体実験の報酬として、あの小瓶を頂くわ」
「……！」
わたしは慌てて綾香を追いかけようとしましたが、身体がふらふらでベッドから起きあがることすらできませんでした。
「無理しないほうがいいわよ。昨夜はとっても激しかったから、しばらく起き上がれないんじゃない」
それは綾香も同じですのに、どうして平気で起き上がることができるのでしょうか。
さすがに体力がありあまっているだけあります。
「ふっふーん。だーれにつっかっおっかなー。やっぱり、浩之かしらん」
綾香は着替えると、上機嫌で部屋を出て行きました。
わたしは動けない足腰を必死で動かしながら、こんどの綾香へのお仕置き（呪い）はどんなものにしようかと考えていました。