葉鍵板最萌トーナメントブロック決勝Round140!!

923 名前：名無子投稿日：02/02/17 22:52 ID:zmJgMFWR

＜ダイエット＞

　いつも口数少なく、教室の隅っこでポツンとしているだけの茜だが、最近は一段とブルーになっている。
　どうしてかと尋ねても一向に要領を得ない。なんとか強引に聞きだして得た答えが、
「……体重が２ｋｇ太ってしまったんです」
　だった。
　そりゃ、そうだよな。あそこまで檄甘なワッフルが好物じゃあ、今まで太らなかったのが不思議なくらいだ。
「……くすん。今まで、いくら食べても太ったことは無かったのに」
　それは、成長期が過ぎたからだおる。
　つまりこれからの茜は、食べれば食べるだけ太ってしまうということだ。
「どうしてそんなこと言うの」
　そんなこの世の終わりみたいな顔をするな。
　分かった分かった。だったら運動するんだな。食べた分だけカロリーを消費するんだ。
「それは……嫌です」
　そうだろうなあ。どこから見ても茜は文学少女でスポーツは苦手そうだからな。
　だったら、甘いものは我慢しろ。特に檄甘練乳ワッフルは──
「もっと嫌です」
　こうして、俺たちはダイエットすることになった。
　茜の一日のカロリー摂取量を換算すると、体重を維持するための運動量は１０Ｋｍの遠泳と１２０ｋｍのサイクリングと４２．１９５ｋｍのフルマラソンが必要という結果が出たのだ。
「わたしに毎日トライアスロンをしろということですか」
　嫌なら甘いもの断ちだぞ。特にあのワッフルは１個で成人男性の一日の必要カロリーを軽くオーバーしているのだ。
　そういうと、茜はしぶしぶトライアスロンの方を選んだ。
　おそらく意地で続けていたのだろうが、毎日やるうちに、茜の体重の増加が止まった。効果が表われたのだ。
　つきあっているうちに、俺の方はとことん痩せてしまったけど。
「うらやましいですね。そこまでがりがりに痩せられるなんて」
　いや、それは俺のせいじゃないと思うぞ。

926 名前：名無子投稿日：02/02/17 22:53 ID:zmJgMFWR

＜ダイエット＞　おまけ

　ある日、みさき先輩が俺に悩みを打ち明けてきた。
「ううー、浩平くん。最近太ってばっかりなんだよ。一緒にダイエットしようよ」
　それは先輩の摂取カロリーの分だけやれっていうことですか？
「浩平くん、あたしには付き合えないなんて、薄情だよ」
　いや、俺だって死にたくはないし。