スクープ！
川瀬朗氏、枯堂夏子女史、ＬＤＣ作品を降板か！？




映像プロデューサー氏の横暴か！？


　パイオニアＬＤＣ作品に長年貢献を続けてきた、音響の川瀬朗さんと作詞家の枯堂夏子さんが、「新・天地無用！」を最後にＬＤＣ作品から降板になるという未確認情報が飛び込んできた。
　音楽プロデューサーの川瀬朗さんは「究極超人あ〜る」や「モルダイバー」の作品を担い、また山本正之さんや笠原弘子さんなど現在の声優ブームの一因となったアルバムを開発した人物。また作詞家の枯堂夏子さんはパイオニアＬＤＣ作品の歌詞をずっと手掛けてきた人物で、その独特の言い回しには評判がある。両名とも「天地無用！」シリーズには初期の頃から関ってきた人物で、「天地無用！」に限らずパイオニアＬＤＣ作品には欠かせない人物とみなされてきた。

　ところが、この両氏が「新・天地無用！」を最後に、ＬＤＣ作品を降ろされるという話が浮かび上がってきた。最初のきっかけは６月３日のＮｉｆｔｙの会議室にて。スタッフの一人という人物が発言してきたことによる。
　これによると、「新・天地無用！」の映像プロデューサー氏が、次回の作品から枯堂夏子さんをはずすように言い出したとあるのだ！　理由は、ひねりすぎだからという。その一例としてＴＶ版「魔法少女プリティサミー」の挿入歌に使われた「プリティ・コケティッシュ・ボンバー」を挙げているそうだ。どこがひねりすぎなのか、あいにく記者は当事者ではないので説明はできない。しかしながら会議室上での騒ぎが大きくなってしまったからか、この告発してきたスタッフは、その後実名での発言アップをさけるようになってしまった。

　その後、その不穏な雰囲気はしばらく沈静化していたが、今度は別のスタッフから発言が上がった。「新・天地無用！」放映終了直前の９月２１日のその発言には、映像プロデューサー氏が今後のパイオニアのアニメ音楽を、川瀬さんにではなく他社に外注しようという判断をとったというのである。その理由として、「盛り上がらないし……」と言っているとのことである。この発言したスタッフというのはＮｉｆｔｙでも実名を公表しているのであるが、ここでは敢えて名前を伏せさせてもらう。
　それよりもここで問題なのは、これが事実とすれば人事権のないはずの映像プロデューサー氏が、音楽関係の人事に口を挟んだという事である。川瀬さんはれっきとしたパイオニＬＤＣの社員であり、音楽制作第３クリエイティブを率いている人物である。それを余所の部の人物が、その存在価値をなくすような発言をしたということが問題である。
　さらに現在、途中までやっていたはずの「大運動会」や「エルハザード」からも川瀬さんの名前が消えるという。川瀬さんはアニメ作品のレベルの低下を嘆き、絵と歌をあわせること、絵が歌と違うことをやっていたら魅力が半減すると指導していたらしいのだが、何を言っても聞く耳をもたれない状態だったという。

　当然ながらＮｉｆｔｙ会議室上ではこれらの話に対し批判的なメンバーが多く、長年両氏の音楽に慣れ親しんできたファンのやるせなさが伝わってくるように思えた。

　今秋から始まるパイオニアＬＤＣ系のＴＶアニメには「大運動会」があるが、この両作品から川瀬さんや枯堂さんの名前が消えているかどうか、確かめる必要がありそうだ。そしてもし消えていたとしたら、その結果作品の質がどう変質していくのか注目する必要があると思われる。


　



ＪＵＮ：いやー大変なことになりましたねー。
鷲羽：何が？
ＪＵＮ：川瀬さんと枯堂さんがＬＤＣ作品から降板なんですって。今後ＬＤＣ作品はどうなるんでしょうねえ。
鷲羽：別にどうにもならないんじゃない。
ＪＵＮ：そんな無関心決め込まなくてもいいじゃないですか。
鷲羽：どうせあんたが作り上げたでっち上げ記事じゃない。読むに値しないわ。
ＪＵＮ：でっち上げ記事とはずいぶんじゃないですか。嘘はついてませんよ。
鷲羽：確かに嘘は書いてないわね。肝心な部分は全て疑問形にしているだけで。ところで聞くけど、あんた、ここにある記事の裏、捕ったわけ？
ＪＵＮ：いえ、１ファンでしかない私がそんな業界の裏話にまで、確認できるわけないじゃないですか。
鷲羽：だったらこの記事も朝日新聞なみの信憑性しかないってことよ。だいたい社会に出て働いている以上、会社システムがそういう人事異動を行ってしまうということがあるのは、事実よ。
ＪＵＮ：しかしですねー、今秋から始まる「大運動会」ＴＶ版を視ましたけど、ＬＤＣ作品なのに川瀬さんも枯堂さんもスタッフから外されていたんですよ。
鷲羽：じゃあ逆に聞くけど、あんたこれが事実だとして、どうするの？　アニメ視るの止める？
ＪＵＮ：まさか、面白ければ視ますよ。
鷲羽：でしょ、要は面白くなればそれで良いわけ。その人事が例え不当なものだったとしてもね。
ＪＵＮ：しかしですねえ、川瀬さんといえばパイオニアＬＤＣの創世期からアニメの音楽に貢献してきた人ですよ。枯堂さんだって天地シリーズを始めとしていろいろ貢献してきたじゃないですか。両氏をはずすことで、ただでさえ最近質の低下が問われているＬＤＣ作品が、ますます低レベルになってしまわないかどうか心配なんですよ。
鷲羽：だったらあんたの採るべき道は３つね。視るのをやめるか、投書するか、それともこのまま見続けるか。そのいずれもせずに、こんなところでウダウダ言っている根性が気に入らないわ。
ＪＵＮ：えー、掴んだ事実をより多くの人に知らしめようというのは、良識あるファンに相応しい行動じゃないですか。
鷲羽：あんたのは単なる出刃亀。この鷲羽ちゃんが、あんたのひん曲がった根性をたたき直してあげるわ。
ＪＵＮ：（うう、鷲羽ちゃんを呼ぶんじゃなかった。しかし天地系で突っ込みにふさわしい相方は鷲羽ちゃんぐらいしかいないからなあ。清音さんじゃ常識人すぎるし……）
鷲羽：なにうだうだ行ってんの。ほら、この鷲羽ちゃん特製根性矯正マシーンに乗りなさい。
ＪＵＮ：ば、爆発したりしないでしょうね……。
鷲羽：誰の発明だと思ってるの？　ほら、ぽちっとな。
ＳＥ：どっかぁぁぁぁぁん！
鷲羽：いやーやっぱり設計、間違えてたようだわ。鷲羽ちゃんたら、お・ちゃ・め・さん。
ＪＵＮ：（……鷲羽ちゃんは鷲羽ちゃんでも、「新・天地」の鷲羽ちゃんだったようだ……）きゅう。




初出：'97/10/ 4 http://www.3web.ne.jp/~junhelm/talk/talk_02.htm