大運動会リレーＳＳ

〜巴、トライアスロンに駆ける〜

原案：ＪＵＮ
じぇいそん
清書：ＪＵＮ



　もしも、なんかの拍子で訓練校編に巴が出ていたら・・・(--;;
ジェシー「才能があっても努力をしない人は、ここにいる資格が無いのよ！」
巴ちゃん「え〜すると巴ちゃんもここにいちゃいけないの〜？」
ジェシー「も、もちろんよ！私と走りなさい！！」
巴ちゃん「え〜、大変じゃなぃ〜」
ジェシー「放課後グランドで２０００ｍ、勝負よ」
巴ちゃん「そんな未来のこと、分かんないよう(-_-;)」
ジェシー「・・・か、必ずきなさいよ！」
　・・・夕食後・・・
巴ちゃん「ごめ〜ん、わすれてたぁ(^^;)」
ジェシー「忘れてたじゃないわよ！　勝負よ、御堂巴！」
　ＯＮ　ＹＯＵＲ　ＭＡＲＫ　　ＲＥＡＤＹ　　ＧＯ！
巴ちゃん「あははははははははは〜！！！」
　どっきゅーん！！！！！
ジェシー「な、何なの？！この理不尽なスピードは！。くっ、負けられない・・！」
巴ちゃん「あははははは〜！！！」
ジェシー「な、なに、なんなのあの速さは！？　私も世界一の走りを見に付けているというのに」
巴ちゃん「それって巴ちゃんの走りでしょ？」
ジェシー「はっ！w(*_*)w」
　むぅ、ジェシー一本取られてますな（笑）


　アイラはその様子を、ベンチから眺めていた
アイラ「ふむ・・・問題ない」
　本当か、アイラ？　ほんとーにそう思っているのか？
ジェシー「そう、所詮コピーはコピーなのね・・・(T_T)」
巴ちゃん「もっと両手を広げて、キーンと走らなくちゃダメよん」
ジェシー「こ、こうかしら？」(--;ｱｾｱｾ
　ジェシー、本気にするな。
巴ちゃん「ｱﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊﾊハハハハハ（←甲高く）ハハハハハﾊﾊﾊﾊﾊﾊ（←低音で）」
ジェシー「そんな、ドップラー効果！」
　巴はジェシーに周回差をつけてゴールを切った。
　おそるべし、巴！
あかり「・・・お母さん(T_T)」（物陰より）
巴ちゃん「(--ﾒ）！だれ！！　今、巴ちゃんの事おばちゃん呼ばわりしたのは！？」
あかり「おばちゃんじゃないよう。お母さんと言っただけで」
巴ちゃん「あなたみたいな大きな子、生んだ覚えはありません！！！」
あかり「え〜ん、髪の毛伸びちゃうよぉ(T_T)」
巴ちゃん「あははは、この髪の毛おもしろ〜い（^o^）」
　巴があかりを振り回して遊んでいる頃、ジェシーはやっとゴールを切ることができた・・・
巴ちゃん「あ、ジェシーちゃん。最後まで走ったこと、誉めてあげるね」
ジェシー「・・・スラムに帰るわ(T_T)」
一乃「ジェシー！あそこまで馬鹿にされて帰る気なんか？！いつもの負け知らずで頑固者で我侭なジェシーは何処にいったんや！」
ジェシー「一乃・・・いくら私が努力をするといっても・・・さすがに天然○○にはなれないわ・・・(--;;;」
巴ちゃん「あ・・・ひとり脱落ね。まっいっかぁ」
アイラ「ジェシー・・・」
　ジェシーが去った訓練校では、あかりたちが巴に対抗する手段を協議していた。
大ちゃん「神崎なら天然○○になれるかもしれない。やつには素質がある」
あかり「そんな素質、いらないよう(T_T)」
鈴花「簡単な事アルね〜（^_^）。これを飲むヨロシ、もうばっちり天然○○になるアルね(^_^)v」
一乃「あかり！！　ズビシッと決めたれ！！」
あかり「やだぁ、そんな変な薬飲みたくない〜(T_T)」
一乃「○○ならウチも負けてへんわい！　難波のど根性見せたるわ」
大ちゃん「駄目だ、それはツクリの○○だ」
一乃「やってみんとわからんやろが！　あかり、相方たのむわ！！」
あかり「ええーあたしー！？　えーと、こんちまたいい天気でんなー」
一乃「ぼちぼちでんなー、ってなんやその棒読み口調のやる気の無さは！？」
あかり「あたしだって、いきなりやれって言われてもいっちゃんのように出来ないよ、恥ずかしくてｳﾙｳﾙ･･･」
一乃「ドアホ！　うちかて恥ずかしいわい！！」
鈴花「あいやあ、大阪の名人芸、『漫才』あるね。しかし御堂巴の天然にはまだまだ足りないアル」
大ちゃん「所詮付け焼き刃だ。御堂巴には到底及ばない・・・あの校長でさえ、御堂巴の天然○○にはかなわなかったのだから」
巴ちゃん「ねえ、まだぁ？　巴ちゃん、眠くなってきちゃったぁ(--Zzzz」
　その頃、ニューヨークのスラム街では、挫折して戻ってきたジェシーが静かに暮らしていた。ジェシーの奉仕している教会に、一人の訪問者が訪れていた。
神父「ジェシー、お客さんだよ」
アイラ「久しぶりだな、ジェシー」
ジェシー「アイラ、どうしてここに！」
アイラ「お前を迎えに来た」
ジェシー「悪いけど、私、帰る気はないわ・・・」
アイラ「何のために私が迎えに来たと思ってる。お前がいないとつまらないのだ」
ジェシー「無表情で言われても信憑性が無いわよ！！」
アイラ「ああ、問題ない」
　アイラってこればっかりだな。
アイラ「馬鹿にされたら、一緒に笑ってやる。苦しいことがあったら、えぐってやる。だから一緒に戻ろう」
ジェシー「・・・なんか違う気がするけど、分かったわ」
　・・・とどめ刺しにいってるぞ、アイラ（笑）
アイラ「行くぞ、ジェシー」
　そしてジェシーは戻ってきた。もう一度やり直すために、訓練校へ。
巴ちゃん「あ、やっときたのぉ？　じゃぁ、ぱっぱっと終わらしちゃいましょ☆」
ジェシー「もう一度頑張るために、戻ってきたわ」
巴ちゃん「おんなじことなのにぃ。面倒くさいけど、走ってあげる(^_^)」
ジェシー「いいえ、あなたとの勝負は二ヶ月後ののトライアスロンよ！」
巴ちゃん「え〜、そんなにずぅぅぅっと先なのぉ？　巴ちゃん、やだぁ」
ジェシー「あなたなんのために訓練校にいるの！？」
巴ちゃん「え〜とぉ・・・大ちゃんがいるから☆　てへ☆」
大ちゃん「・・・俺なのか？」
ジェシー「てへ☆じゃないでしょう！　てへ☆じゃあ」
巴ちゃん「え〜、いいじゃないのぉ〜・・・あー、分かったぁ。あなた、彼氏いないから羨ましいんでしょう？」
ジェシー「き─────☆！　勝負の前に色恋ごとなんて関係ないのよ！！」
巴ちゃん「やっぱり〜☆　図星なんだぁ。だめよぉ、大ちゃんは私の大ちゃんなんだからぁ」
一乃「ジェシー、こんな奴とまともに相手しても無意味や。無視や無視せや！」
ジェシー「分かってるわよ、分かってるけどどうしても気になるのよ(T_T)」
大ちゃん「・・・巴、俺からも頼む。二ヶ月待ってやってくれないか？」
巴ちゃん「え〜、何で大ちゃんがそういう事言うのぉ？」
大ちゃん「ニヶ月待てば、巴の欲しがっていたウサギちゃんプリントの枕カバーを買ってやるぞ」
巴ちゃん「は〜い(^-^)ﾉ」
一乃「・・・ジェシー、本当にあんなんと走るつもりなんか？」
ジェシー「・・・しょうがないでしょ。大丈夫よ、必ず勝つわ」
アイラ「問題ない、要は結果だ」
巴ちゃん「ふふーん無理よぉ、巴ちゃんに勝つなんて一億万年早いわ☆　それで大ちゃんにうさちゃん枕かってもらうんだもん(^_^)」
大ちゃん「・・・巴、『一億万年』という言い方はないぞ」
巴ちゃん「う〜ん、大ちゃんのいけずぅ」
あかり「お母さんて、どんな人なの」
大ちゃん「・・・見ての通りだ」
巴ちゃん「るんるるんウサギちゃんウサギちゃん」
あかり「・・・はぁ〜〜〜」
　それから一ヶ月、ジェシーはアイラとともに、それこそ血がにじむほどの思いで特訓に励んだ・・・
　その一ヶ月・・・巴は遊園地に行って、海に行って、山に行って、映画を見て・・・青春を満喫していた。

　なんか・・・ジェシーが哀れだ。



　一ヶ月後。
ジェシー「私の成績は・・・全然あがってないわ(T_T)」
アイラ「問題ない、お前は元から２番だった」
ジェシー「だから問題なのよ。なんであそこまで遊び惚けているのが１番なわけ？」
巴ちゃん「るるんるん、ジェシーちゃん？　準備は出来たぁ？」
ジェシー「準備？」
巴ちゃん「そう、あしたみんなでピクニック行こうって言ったじゃないのぉ」
ジェシー「言ってないわよ、そんなこと。大体初めて聞いたわ、その話」
巴ちゃん「いやーん、ジェシーちゃんのいけずぅ」
ジェシー「・・・アイラ？」
アイラ「問題ない。私が聞いておいた。」
ジェシー「で？」
アイラ「私が行ってこよう。ジェシーはトレーニングを頑張ればいい」
　巴がみんなと仲良くピクニックに出かけた頃、ジェシーは一人寂しく世間の風を感じていた・・・
ジェシー「・・・は、そうよ。アイラは御堂巴の足を引っ張ることで、私の援護をしてくれているのだわ。持つべきものはやっぱり親友ね！」
　ひゅるるぅぅう〜〜・・・
ジェシー「・・・今日は風が強いみたいね・・・室内トレーニングにしましょう」
　あぁ、哀れなりジェシー・ガートランド(;_;)
アナ『いらしゃいませ、コースは何にしましょうか』
ジェシー「２０００ｍを頼むわ」
アナ『はい、少々お待ちください・・・どうぞ』
ジェシー「・・・って、どうして御堂巴のホログラフィまで用意するのよ！？」
アナ『その方が意欲が沸くと思いまして』
ジェシー「くっ、おもしろいわ。やってやろうじゃないの。御堂巴、見ていなさいよ！！」
　一方、その頃の巴は。
巴ちゃん「やだぁ、アイラちゃんってばぁ☆　それって本当なのぉ？」
アイラ「問題ない」
ジェシー「私はあなたを倒すわ。そして私が御堂巴になるのよ！」
アナ『それってなにか矛盾していませんか？』
ジェシー「うるさい！」
あかり「ねえねえ、お母さんて」
巴ちゃん「お姉ちゃん！」
あかり「・・・お姉ちゃんてどうして宇宙撫子目指すの？」
巴ちゃん「う〜んとねぇ、有名になれるじゃない☆　そうすれば、いっぱい遊べるじゃない？」
あかり「・・・そ、そうなの・・・？」
巴ちゃん「それに大ちゃんがいるから平気なの」
あかり「そ、そうかなぁ？　私は忙しくなったけど・・・」
巴ちゃん「そうなのよねぇ、なんか騙されたって感じ？」
大ちゃん「・・・巴、それは思い込みというんだ」
ジェシー「御堂巴！！見ていなさいよ・・・もうすぐ、もうすぐ貴方を追い越せるわ！」
　そして、更に地獄のような（ただし、ジェシー限定）一ヶ月が過ぎた。
２７才「ジェシー・ガートランド。ここ一ヵ月間行方不明なんだけど、大丈夫なのかしら？」
２７才「御堂巴・・・この子は訓練校の六ヵ月間、遊びとおしていたわね」
　・・・そして、いよいよトライアスロン当日・・・
ジェシー「・・・・御堂巴、勝負よ・・・」
一乃「うわ、なんやこの粗大ごみは！」
ジェシー「失礼ね、あたしよあたし！」
　ジェシーは、御堂巴との再戦のために山篭りまでして特訓に励んでいたのだ！　その結果、かつて「金のジェシー」と謳われた容貌は、ボロボロになった衣服とともに見る影もなくなっていた。
ジェシー「・・・御堂巴はどこ？！」
一乃「さぁ、昨日から見てへんけどなぁ？　あかり、しらんへんか？」
あかり「さぁ、昨日はゲーセンに行く☆　って言ってたけど・・・」
巴ちゃん「ごめ〜ん、徹夜しちゃった。てへ☆」
ジェシー「・・・・御堂巴、その天然○○も今日までよ・・・努力の意味、今日教えてあげるわ」
一乃「その割りにはピンピンしてるやんか」
巴ちゃん「そーなの、もう元気有り余っちゃって」
ジェシー「って話を聞かんかーい！」
巴ちゃん「う〜ん、ジェシーちゃんってば汗臭い〜(T_T)」
あかり「お・・・お母さん、ジェシーも落ち着いて」
巴ちゃん「じゃあもっとお気楽にやりましょ。ど〜せ私が勝つんだし」
ジェシー「こ・・・こいつ(-_-#)」
　ＯＮ　ＹＯＵＲ　ＭＡＲＫ　　　ＲＥＡＤＹ　ＧＯ！
観音寺「第１種目は水泳。ああっ突如、巨大タコと巨大イカが現れ、選手たちを妨害してます。これは思わぬアクシデントだぁ〜！」
鈴花「ふふふ、あたしより早いもの、みんなまとめて脱落ね」
観音寺「おぉっとぉ、ターニャ選手、タコとイカを食べ始め・・・おや？　もう一人いますね・・・御堂巴選手です！」
巴ちゃん「や〜ん、こないでってばぁ(T_T)」
ターニャ「あぁ、そこはターニャが食べようと思っていたのにぃ」
鈴花「アイヤー、これだから常識の通じない相手は嫌いアル」
ジェシー「しめた、今のうちだわ！」
アイラ「・・・」
観音寺「水泳コースをトップで駆け抜けたのはアイラ選手、続いてジェシー選手です。神崎のあかりちゃんは・・・最下位ですね」
アイラ「私はここでリタイアだ」
ジェシー「アイラ、どういう事！？」
アイラ「実は、私のお腹の中には赤ちゃんがいるのだ。医者から必要以上の運動を禁じられている」
ジェシー「そんな、相手は誰よ！　私との約束はどうなるのよ？」
アイラ「よくあるコーチと出来てしまったのパターンだ。さあ行け！　お前には倒されるべき相手がいるはずだ」
ジェシー「・・・分かったわ。でも忘れないで、あなたとの決着はいずれ着けさせてもらうわ！」
アイラ「ああ、楽しみにしている」
セルゲイ「アイラ、大丈夫か？　お腹の子に差し障りは無かったかい！？」
アイラ「問題ない。うろたえるな」
鈴花「そんなことで時間潰してるから、ジェシー抜いて私がトップアルね」
観音寺「おーっと、第二種目の自転車、鈴花選手早くも独走態勢！！これは大番狂わせかぁ？」
あかり「で、私は最後尾なのね。足を折らなかったいっちゃんは先頭集団かな」
巴ちゃん「だめよぉ、あかりちゃんってばぁ。もっとスパスパって走んなきゃ」
あかり「って、お母・・じゃない、お姉さん！？　なんでこんなところにいるの？！」
巴ちゃん「かわいい妹の活躍を見守るのも、お姉さんの役目よ！」
あかり「・・・・いもうと(--;)」
巴ちゃん「さあ、一緒に夕日を目指して頑張りましょう！」
あかり「・・・お母・・お姉さん、夕日に向うとコースアウトなんだけど(--;)」
巴ちゃん「あっ、そっか☆」
鈴花「うふふ、後続は全て地雷でリタイアあるね」
一乃「って、待たんかーい！」
鈴花「あいやー、一乃が来るとは予想外あるね。予定ではすでに足折ってるはずよ」
一乃「ふん、あかりのおばはんのお陰で予定が狂ったんや！　鈴花、トップはもろたで！！」
巴ちゃん「・・・今、なんか呼ばれた気がしたんだけど、随分と癇に触った気がするわ。あかりちゃん、わたし、先に行ってるわね(^_^)」
あかり「ああ、お母・・・じゃない、お姉さん、待って！」
　ぶわしゃしゃしゃしゃ・・・・
観音寺「おおっと、後方から先頭集団へ一気に突っ切ってくる選手がいるぞ！　早い！　これはもうマッハのスピードやあ！　抜き去られた選手が衝撃波に次々とやられていく！」
巴ちゃん「誰？　おばさんて呼んだのは誰！？」
一乃「ってうちをいきなりどつくのは誰や」
巴ちゃん「あなた、あなたのこの口がおばさん呼ばわりしたのね」
鈴花「な、なんで最後尾の巴さんがここにいるアルか」
あかり「あの、私もついてきちゃったんだけど・・・」
一乃「あたたたた・・・口を引っ張るなぁ〜(T_T)、痛いやないかぁ〜」
巴ちゃん「この口ね、この口が年増呼ばわりしたのね(--#)」
鈴花「アイヤ〜、予定が狂ったね。これでジェシーまできたら大変な事アルね。急がなくちゃまずいアルよ」
一乃「おばはんをおばはん呼ばわりしてどこが悪いんや」
巴ちゃん「あ、そーゆーこというと」
　　グシャ。
巴ちゃん「痛い目にあうわよ」
一乃「もうあわせとるやないかぁ〜(;_;)」
一乃「あ・・・あかん。足くじいた」
あかり「いっちゃん！」
一乃「あかり、うちはもうダメや。うちの代わりに、このゼッケンを。そして絶対に、大学衛星行くんや」
あかり「いっちゃん・・・分かった、私頑張る！」
巴ちゃん「あかりちゃん、頑張ってね(^_^)。二番にはなれるわよ、きっと。一番は・・もちろんこのわ・た・し☆」
あかり「いっちゃんをこんな目にあわせた張本人が、何言ってるのよ！」
　　ドキューン！
鈴花「あ、もうすでに向こうに行っているアル」
巴ちゃん「えーい、巴ちゃんも負けないんだからぁ」
　ドキューン！
鈴花「もう追いつけないアルぅ(T_T)。あの二人、やぱり人間じゃないアルな」
　一方、その頃のジェシーは。
ジェシー「は・・・は・・・、気のせいかしら、私が現在最下位のような気がするんだけど」
　気のせいではない。アイラの脱落で時間を喰ったジェシーより後尾の連中は、鈴花の妨害と巴の超猛スピードダッシュで全員リタイアしていたのだ
観音寺「第３種目はいよいよマラソン。トップ争いは神崎のあかりちゃんと御堂巴選手、その後をずぅぅぅぅっと下がってターニャ選手です」
鈴花「あいやあ、いつの間にターニャにも追い越されたアルか？　このままでは３位にも食い込めないアルね」
ターニャ「ドッキューン！！ターニャは走るぅ！！！ドッキュキューーーン！！」
鈴花「ふふふふふ、この地雷のスィッチを押せばターニャは一発アルよ」
黒子Ａ「ポチッとな」
鈴花「ん？黒子Ａ、今何したあるか？」
黒子Ａ「はい、鈴花様の言われた通りにスイッチを・・・」
　ドカーーーーン・・・・・・
ターニャ「なにか後ろの方ででっかい爆発したにゃあ」
観音寺「おーっとぉ、鈴花選手、自爆かぁ？　突然吹っ飛びましたぁ」
ジェシー「はぁ、はぁ、なんで先頭集団に追いつけないの・・・」（←さっきから忘れられているジェシー）
　ひゅるるるる・・・・・・・どっか〜ん！！
ジェシー「な、なに？！　鈴花？　どうして空から降ってきたの？」
鈴花「私、もうダメあるね。ジェシーは最後まで戦うある」
ジェシー「当たり前じゃない！　鈴花、貴方の分まで頑張るわ！　往生してね」
鈴花「・・・わ、私はまだ死んでないアルよ・・・」
　その頃先頭集団では。
巴ちゃん「え〜ん、なんであかりちゃんに追いつけないのよぉ(T_T)」
大ちゃん「・・・当然だろう、巴」
巴ちゃん「あ、大ちゃん☆　私を応援しに来てくれたのね(^_^)」
大ちゃん「・・・応援は置いといてだな・・」
巴ちゃん「やだやだやだぁ、応援してくれなきゃやだぁ」
大ちゃん「・・・ひとまず話を聞かないとうさちゃん枕買ってやらないぞ」
巴ちゃん「わかった、話を聞いたげる」
　どうでもいいけどお前らどこで話をしている？
大ちゃん「巴、お前は何のために走る」
巴ちゃん「だって楽しいから」
大ちゃん「そうだ、だがあかりは違う」
巴ちゃん「え〜、どう違うのよぉ？だって、楽しくないなら走っても楽しくないじゃないのぉ」
大ちゃん「・・・巴、言葉変じゃないか？」
巴ちゃん「う〜ん、そうかなぁ？」
大ちゃん「あかりは、みんなのために走る。そしてそんなあかりを、みんなも応援するのだ」
巴ちゃん「えー？　なんでぇ？　自分はぁ？　あかりちゃんってば、何で応援してくれなきゃだめなのぉ？」
大ちゃん「あかりは天才だ。だが、その才能を完成させるのが友情なのだ」
巴ちゃん「じゃ、私は？」
大ちゃん「おまえは天然だ。おまえは一人でも完成している」
巴ちゃん「そうなの。あかりちゃんって実は凄かったんだ。じゃああかりちゃん、勝負よ！　・・・ってなんであかりちゃんいないの」
大ちゃん「長話したから先に走ってしまったのだ」
巴ちゃん「いっけない、じゃあどきゅ───んと」
大ちゃん「・・・どっちが勝ってもおかしくない・・・か」
観音寺「さぁ、あと５００ｍを残すのみ！！　宿命の親子対決！！」
巴ちゃん「親子って言っちゃいや！！　美人姉妹って呼んでね☆」
観音寺「・・・ヘリコプターの上に乱入しないでくれまへんか」
あかり「ああ、いっちゃんからあずかったゼッケンが離れ落ちた、どうしよう走れないよ」
巴ちゃん「ふ、ごく自然な解説、ありがとう。これで巴ちゃんの勝利は間違い無いわ」
観音寺「さぁ、あと２００ｍですがぁ・・・おぉっとぉ、御堂巴選手が神崎あかり選手に・・・どうしたのでしょう？　神崎あかり選手、突然止まってしまいましたが？」
一乃「あかりぃ〜！　はしらんかぁ〜！！」
あかり「い、いっちゃん！？」
一乃「がんばれ！あかり！！」
あかり「う・・うん(^_^)　私走るよ！！」
巴ちゃん「って、何であかりちゃんが追いついてくるのぉ(T_T)」
　そして、二人は同着でゴールを駆け抜けた・・・・・・・
校長「うむ、実に素晴らしい試合だった。まさに歴史に残る試合と言えよう」
ターニャ「ということは、ターニャは３位だぁ！」
ジェシー「ま、まけた・・・？　この私が・・・」
アイラ「残念だったな。お前は無茶で無謀な特訓のしすぎで筋肉に疲労がたまっていたのだ」
ジェシー「くっ、計算していたはずだったのに・・・まだ疲労が残っていたのね・・・私の負けだわ・・」
巴ちゃん「う〜んとぉ、私ってばもう宇宙撫子だしぃまた特訓なんてするのやだからぁ、衛星への入学権は棄権するね☆」
鈴花「あいやぁー、それじゃああたしの立場がないアルね」
　エピローグ
ジェシー「あかり、大学衛星に着いたら勝負よ」
あかり「わかったわ、お母さん！！(^_^)」
巴ちゃん「・・・お･ね･え･さ･ん！！！(--ﾒ)　それに私は棄権したんだから、ジェシーちゃんと頑張りなさい」
あかり「・・・は、はーい」
　しかし巴は大佐ヱ門とともに、教官として大学衛星に向かっているのだった・・・
ジェシー「・・・悪夢だわ」
おしまい！





　後書き対談
じぇいそん「ちゃんちゃんって、四時ですねぇ(^^;)」
ＪＵＮ「もう(:_;)」
じぇいそん「なんかいつもどおりですね(^^;)」
ＪＵＮ「ちょっと話がノリすぎましたね」
じぇいそん「どう収拾つけようかと思ったわ」
ＪＵＮ「収拾がつかないのはいつも通り」
じぇいそん「その通り（笑）」
ＪＵＮ「なんか、ジェシーがもう一人の主役のはずなのに後半が目立てなかった気がする」
じぇいそん「うむむ、しかし一応はＴＶどおりになったでわ(^^;)」
ＪＵＮ「これって、ジェシーは何位なんだろう？」
じぇいそん「一着があかりと巴、二着がターニャ、三着はジェシー・・・ではなかろうか？　鈴花は吹っ飛んだ後きっと復帰していないし。巴が棄権した後の繰上げ当選はあるのかな？」
ＪＵＮ「３人までだからジェシーまでだと思う」
じぇいそん「おぉ、ＴＶどおり（笑）」
ＪＵＮ「このストーリーなら、きっとジェシーがラーリに負けて脱落ということは無いと思う」
じぇいそん「既に彼女の心は鍛え上げられている（笑）」
ＪＵＮ「途中までジェシーが主役だったのに、トライアスロンでは後方を走ってたりしていた」
じぇいそん「順当に行くと、巴が絶対に勝っちゃうし・・・(--;)」
ＪＵＮ「同着というのは、落ちるべきところだったと思う」
じぇいそん「あれ以外だと、なかなか難しいでしょうね。二人の実力差を考えても。１７才の巴との戦いは、現在のあかりでもどうだか・・・」
ＪＵＮ「しかし、本来落ち込んだり復活したりのあかりが、この話ではなんかまともなアスリートって感じがした」
じぇいそん「ジェシーがその役を一手に引き受けていた気もしますが(^^;)」
じぇいそん「ジェシー・・・不幸の塊と化していたなぁ(T_T)」
ＪＵＮ「確かに。１７才の御堂巴の前じゃあジェシーはただの道下でしたから。その分アイラも壊れてたような(^_^;)　って、壊したのは私でした」
じぇいそん「おもいっきり（笑）。ＪＵＮさんのあの台詞が決めてでしょう（笑）」
ＪＵＮ「『馬鹿にされたら、一緒に笑ってやる。落ち込んだら、えぐってやる』ですか(笑)」
じぇいそん「そうそう（笑）　しかし、ジェシーの不幸な境遇は私の振ったピクニックが原因な気がする(^^;)」
ＪＵＮ「一ヶ月間血へどをはいだジェシーと、一ヶ月間遊び回った巴ちゃんの差でしょう」
じぇいそん「あの格差は・・・不幸を際立たせたと思うなあ」
ＪＵＮ「ピクニックにアイラまで行っちゃうんだもんなあ」
じぇいそん「アイラ、壊れててす・て・き（爆）」
ＪＵＮ「確かに、適度に壊れてて良かったです」
じぇいそん「いっちゃんがまともに見えたなぁ。一番の常識人か？」
ＪＵＮ「いっちゃん、ターニャ、鈴花はＴＶ通りでしたから、かえって目立たなかったような」
じぇいそん「そう言えばターニャ、目立たなかったなぁ。いぁ、本編でもトライアスロンでは目立ってはいなかったが・・・　鈴花はまぁ、お約束ってとこですね」
ＪＵＮ「いつの間にか鈴花を追い越しているし」
じぇいそん「ゴタゴタのうちに、気が付いたら後に・・・まあ、神崎家のやる事って事で(^^;)」
ＪＵＮ「ただジェシーにしわよせがいった分いっちゃんの骨折イベントがなかったため、トライアスロンに出場できたのは一乃にとっては僥倖でしたね」
じぇいそん「そうなんですよね。一瞬、すっかり忘れてたが・・・いっちゃんがトライアスロンに出れるって彼女にとっては凄い事でからね」
ＪＵＮ「私はアイラに骨折イベントを起こさせようかと思ってたけど、アイラがピクニックに行っちゃったからどうしようかと思ったい」
じぇいそん「あははは(^^;)、私はすっかり骨折の事を忘れてたい」
ＪＵＮ「これがリレーの醍醐味、早い者勝ちですね」
じぇいそん「一人じゃこうは行きませんから。うむむ、なんかスリリング（笑）　時々台詞がほぼ同時に出て矛盾が生じるのはご愛敬ですが(^^;)」
ＪＵＮ「相手の出した無茶な展開を、どう理屈づけるかとか」
じぇいそん「理屈付けをやると、相手もさらに強化するから」
ＪＵＮ「しかし、時間と金がかかる(T_T)」
じぇいそん「確かに・・・＜時間と金　そうなんですよね」
ＪＵＮ「では、今日はこの辺までにしましょうか」
じぇいそん「そうですね。いい時間（？）ですし」
ＪＵＮ「お休みなさい」
じぇいそん「おやすみなさいm(__)m」


原案：'98/ 3/21 Niftyserve FANTVS RT 2ch
清書：'98/ 3/25 www.tky.3web.ne.jp/~junhelm/ss/tomoe.htm
'98/ 3/25 Niftyserve FANCREA LIB 1/#91,92