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９話　ラブラブモンスターの島


　どうもストーリー上では夏休みに入ったようですね。夏休みの銀次パパと砂沙美ちゃんの珍道中記シリーズに入ってるみたいですが。
　それでは、感想です。


○前回までのあらすじ……

　はなし。今回のストーリーの前ふりになっちゃってるみたいですね。
　ラブラブモンスターの飼育なんて、ミサにしては気の長い計画を立てています。夏休み中だから学校に行かなくてもいいのでしょうね。あのマンションに琴恵ママが帰ってくることは滅多になさそうですし。
　ペーターもらしくていいですね。
　しかし、あらすじ無しっていうのもなんとなく寂しい。


○今週のラブラブモンスター

　ＣＤ女にコミック女、体育女、カラオケ女、ボール女にライン女、実験女にゴースト女と今までのラブラブモンスターが勢揃い。すわ、再生怪人軍団かと思いきや、新顔もいましたね、仮病女。
　ペーターと仮病女の心を通わせるシーンがグッド。木の葉を散らすために大砲を打つ仮病女もなかなかキレています。
　実験女が相変わらず動けないのがいいなあ。あと、復活したモンスターたちの名前がなんか変わってないかな？　カラオケ女プロパーフェクトとか、アストラルゴースト女とか、ＡＩＣコミック女とか。


○タイトルカット

　前回気付いていながら書くのを忘れてましたが、サブタイトルのカットが変わりましたね。前のはなかなかおめでたかったのですが、今のも魔法少女らしくて良いです。


○「古かったんですね」「やーね、不良品だわ」

　サイドカー付きのバイクで旅行に出た２人が事故ったとき、津名魅の茶碗とＣＤショップの展示品のＣＤにひびが入る！！　それに対する二人の感想が……
　ああーーー、しょせん呑気もののおふた方には虫の知らせは届かなかったか！……らしくて笑えるんですけどね。


○「旅は道連れってアメリカのステファーもそう言ってたし」

　……ほんとに誰なんだろ、鷲羽先生？


○「だーって、はやく着たかったんだもーん」

　うーむ、うれしい。うれしいけど……。普通水着を着ても、その上から上着を着るものだと思うぞ。まあ美星先生に常識を求めるのは、八百屋に魚、政治家に清廉潔白を求めるくらいナンセンスだと分かってるんだけど。


○「先生、ボクを捕まえてみて！」「ははは、待って！　私のマイ・ラバー！」

　出たー、清音のショタコン！　健二くんの笑顔に頬を染めて妄想します。うーむ、妄想だけで終わってるのが返す返すも残念です(:_;)


○「居眠り運転は、事故のもと！」

　……まあ、四六時中運転していれば、居眠り運転は無理もないかも……って違ーう！
　しかし銀次パパ。自分のミスで事故って漂流したのを、よくここまでさわやかに述べることができるなあ(^_^;)


○「サミーはまだ移動魔法を覚えてないよ」

　そりゃー、ミサとのトラブルの解決にだけしか魔法を使ってないから、移動魔法を覚える必然性が全く無いんだけどね。
　しかしこのセリフが後の伏線だったとは、お釈迦様でも気がつかないぜ。


○無人島（？）の砂浜で戯れる砂沙美と銀次パパ

　うわー、自分たちの置かれている状況を無視して、よくここまでのんきに遊んでいられるなあ。のんきもここまでくれば一種の才能だな。


○「らみあはおにだあくまだ」

　「ミサの言うとおりだ、この方が覚えやすいや」ってなんて覚え方をしてるんだ、留魅耶くん(^_^;)　しかしこの電話番号、何番だろう？
　　　　　　ラミアハオニダアクマダ
　　　　　　６３８８０２８０９０８
　……うーん、ちょっち無理があるかも。


○「……ち！」

　こわいぞ。砂沙美、銀次！　どうせ鳥留魅耶を食料にしようとしたんだろうけど。


○「みんなの世話をペーターに任せっきりだったから、彼の言うことしか聞かないみたい」

　やっぱり、動物は自分で可愛がりましょうという教訓でしたね。為になるな〜。
（って違うぞ、おい！）


○「ボクは平田平太(ﾋﾗﾀ ﾍｲﾀ)。みんなからはペーターって言われてるんだ」

　いいなあ、このベタベタなネーミング。少年飼育係っていうのもなんとなくいいです。リョーちゃんは魔法の匂いがするっていってたけど、この少年もラブラブモンスターなんだろうか？　まあ、ラブラブモンスターを動物と言い切ってしまえる彼のセンスを考えると、そうかもしれませんが。


○「灰田さん、こういうのは倫理上困るのよ」

　広人にラブラブなこのは。妄想上で「あなたが好き」とまで言い切ってしまう彼女の純情を見てしまうと、美紗緒ちゃんには悪いけど広人×このはでもいいんでないかーいと思ってしまふ(^_^;)
　でも、だからといって映美ちゃんを練習台にするのは問題あるぞ。


○「あたし、熱さで幻覚を見ているのね。そうよね、そうなのだわ」

　あまりのことに現実を認知できない清音先生。そりゃ、現実主義者だとは分かってるんですけどね、６話であれだけ騒いでいてまた現実逃避するなんて、全然進歩してませんね。
　茫然自失した清音先生をかつぐ美星先生……、すごい腕力だ！
　しかも放り投げといて、「気を失ってるから大丈夫」とは……、すごく親友思いですね、美星先生。


○「しまった、退路が断たれたわ」

　イルカ型浮き袋に内蔵されたミサイルでラブラブモンスター軍団を処理しようとする鷲羽先生。しかし、自分達のボートを破壊してしまう。うーん、もうお約束すぎて涙が出ちゃいまんな。


○「すいませーん、もう少し魔法少女さんらしいポーズしてくださーい」

　ラブラブモンスターを追っかけて広人たちの前に現われたミサ様。健二の写真にポーズをとって、しかも健二の要求にウフッ☆と答える。
　「登場ポーズを考えなくちゃ」って、やっぱりそう思いますか？　私も思うな。


○「ここであったがサミーインセクト、つまり夏の虫」

　いよいよ対決シーン！　しかし今までが今までだったから盛り上がらないのなんのって。そういうところを狙ってやってるのがいいなあ。
「いでよ、ラブラブモンスターズ！」「さっきからいたじゃない」「悪いよホントの事言ったら」「こういうのはお決まりなの！」……ベタベタな会話がいいなあ。


○「ひどいよ、ボクの育てている動物たちをいじめるなんて」

　動物……どうぶつ……ドーブツ……。やっぱりすごい感性してるな、ペーター。
　何も悪いことしてないとは、確かに今はそうだが、そのモンスターたちはほとんどが以前、ミサに命じられて悪いことをしてたんだぞ。
　モンスターだって人間だぞって、「違うぞ」とツッコミを入れるテロップがいいなあ。今回はテロップのツッコミが所々できまっててよかったです。


○「このままだとアイランドは大爆発よ！」

　自分の言うことを聞かずに勝手にサミーと和解したペーターやラブラブモンスターたちを見捨てて、島を噴火させるミサ様。やっぱりこれだけではすみませんでしたね。いくら話を盛り上げるためとはいえ……
　で、今回はこれで退場のミサ様。美紗緒ちゃんのシーンが１カットもなかったけどこれはこれでいいと思う。しかしエンディングクレジットでは「美紗緒」とでていたような……？


○「ははははは、みんな、乗るんだ！」

　おお、銀次パパ。なんておいしい！　じゃなかった。いつの間にイカダを！？
　砂沙美ちゃんと遊んでいて、まともな道具も無くて、よくここまで立派なイカダが作れたもんだな(^_^;)


○「魔法の力で違うところへ運んであげるんだ」

　たしか、移動魔法はまだ使えなかったはず。それにモンスター浄化用のコケティッシュ・ボンバーを移動魔法に使うとは！！！
　確かに２話でＣＤ女を月に叩きつけるまで運んだことがあったんだけど、それとは違うはず。ぶっつけ本番で浄化せずに移動させるという、サミーの試練ですね。


○「果物、おいしかったよ」

　その一言で、サミーの正体を砂沙美ちゃんだと気付いたペーター。
　アルプスに行っても、ラブラブモンスターたちと仲良くやっていけるでしょう。
　ああ、良かった。いい友情の話だなぁ。


　もう、ストーリーの整合性なんて何も言いません。（←「呆れて何も言えない」とも言う）面白ければ何でもありってことで。
　普通、２６話構成だとそろそろ中だるみの時期に入ってるのですが、ますますおバカなパワーが炸裂していい感じを出しています。毎回１００点を出しているとは言いませんが、ＴＶ放映でコンスタントに合格点を出しているのには敬服しますね。
　そう思って今回の脚本は誰かを見ていると……くろらさんだ、やっぱり。
　次回も期待しています。

初出：'96/11/29 Niftyserve FANTVS MES(19) #336

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