速攻感想! 魔法少女プリティサミー


[14話] [16話] [感想と考察] [ホームページ]



15話 赤ちゃんサミーでバブー


 今回はサミーとミサが赤ちゃんになるというお話しでしたが、楽屋落ちの嵐でしたね。話もシッチャカメッチャカでした。脚本は……高山治郎さんですか。
 今回も印象深かったセリフを中心に行きたいと思います。


○「ここにある謎の薬品と塩酸を、1対3の割合で合成して、グリセリンと混合してみましょう」

 こ、これは……? もし謎の薬品が硝酸なら、王水(金ですら溶かしてしまう液体)になってしまうのでは? だれも謎の薬品濃硝酸だとは言ってないんだけど。
 さらにグリセリンと混合(^_^;) これってニトがログリセリン? 明らかに爆発をならった実験ですな。さすがは砂沙美ちゃんを狙った罠なだけはある。
 後ろに書いてある化学式も小学生の学ぶモノじゃないし、手段を選んでいませんね、鷲羽先生。


○「せんせーい、河合さんに、バキーンときつい罰を与えるべきだと思います」

 出た、意地悪ッ子このはちゃんの本領発揮。鷲羽先生の尻馬に乗って罠にはまった砂沙美ちゃんをさらに地獄に追い立てます。
 後ろで広人が「お前って最低な」と突っ込んでも、「このは恥ずかしい」と照れまくっているだけ。うーん、本当に最低だな、憎めないけど。


○「美しい友情」

 罰として放課後の後始末を命じられた砂沙美ちゃんに、美紗緒ちゃんが手伝おうと言ってくれます。ああ、美しい友情!
 しかし、画面に出た「美しい友情」の文字を蹴飛ばす鷲羽ちゃん(笑) いや、砂沙美ちゃんにいくら協力を強要するためとはいっても問答無用ですね。文字を蹴られて「友情が……」と楽屋落ちを言った美紗緒ちゃんがナイスです。




○「せっかく、せっかく完成したこの薬なのに……(以下略)」

 鷲羽ちゃんの目的は砂沙美ちゃん(魔法少女)を使った生体実験だった!? 実験の爆破を砂沙美ちゃんのせいになすりつけて弱みを作り、薬品の実験を強行します。うーん、いつもながら強引な展開。あまりにもわざとらしいセリフが笑えます。砂沙美ちゃんも、「サクサク罠にはまって」いってますね。


○「これはね、いわゆる一つの成長促進剤なわけよ」

 怪しい実験装置を取り付けて成長促進剤を飲ませる鷲羽先生。実は薬品の生体実験も目的では無く、真の目的は魔法少女の魔法と成長との関連性を調べることにあった! なるほど、だから砂沙美ちゃんにこだわったわけかぁ(^o^)


○「さすが主人公、魔法少女プリティサミー」

 「飲まなきゃ話が進みそうに無いもんね」とは砂沙美ちゃんも楽屋落ちですね。
 砂沙美ちゃんが飲む決心をしてくれて大喜びの鷲羽先生。でも、やっぱりサミーの正体は鷲羽ちゃんにはバレバレですか。ヤッパリ


○「死んでも命がありますように」

 (笑)。うーん、ジャンプ系マンガならたとえ死んだとしても復活の機会が強引に与えられるものなんですけど。


○「このまま家に帰ったら」

 大人になった砂沙美ちゃん。家に帰った時のことを想像します。
 「きゃー、砂沙美ちゃんに似ているあなたは誰?」とは砂沙美の想像したほのかママの反応。確かに困りますね。


○「こころのそこから遠慮しますってば」

 だからといって、鷲羽ちゃんに面倒見てもらうのだけは嫌がる砂沙美ちゃん。当たり前か(^_^;)


○「お子様大好きファンの皆さん、安心してね。アダルトファンの皆さん、残念ですねー」

 しかし成長促進剤の効果が切れて元に戻る砂沙美ちゃん、また視聴者に向かって声をかける。楽屋落ちはサミーの常套手段ですが、今回はまた特に多いですね。


○「あ、足が無いー!!」

 「起きないと足の裏くすぐっちゃうぞー」っておい、魎皇鬼。お前毎朝そんなうらやましい(笑)ことしてたんかい!?
 気を取り直して、砂沙美ちゃんが赤ちゃんになってしまったため身長が低くなり、その結果足の部分が無くなったんですね。赤ちゃんになった砂沙美が常におしゃぶりをしているのもミョーにお約束ですね。
 しかしこのシーン、1カットだけ砂沙美ちゃんの髪の毛がツインテイルになってましたな。寝ている時はぼんぼりみたいなものに髪の毛を入れていたのに。


○「砂沙美ちゃーん、今日も朝からアクセル全開でGOって感じねー」

 朝っぱらからアクセル全開のほのかママ。子供になった砂沙美を見ても(廊下ごしとはい)全然疑問を抱いた様子が無い(^_^;) ほのかママならたとえアダルト砂沙美が帰ってきてもお帰りなさーいと出迎えてくれるのでは?


○「限りなくアウトに近いセーフだね」

 赤ちゃんのままハイハイして登校する砂沙美ちゃん。このはちゃんとこのは親衛隊に見られますが、「髪型は河合さんにすっごーくよく似ているわ。でも赤ちゃんだから人違いよね」(^^ゞ  魎皇鬼のツッコミが笑わせます。
 しかし、駄弁っていたとはいえ小学生の歩きより早くハイハイできる赤ちゃんって……。


○「ホントはこの状況を、密かに喜んでいまちぇんか?」

 赤ちゃんになった砂沙美ちゃんに申し訳なさそうにする鷲羽ちゃん。しかし、後ろ足は「足がルンルンだよ」していた。やっぱり喜んでいるんだな。


○アイキャッチ

 今回は赤ちゃんサミーのアイキャッチが出てくると思ったのですが……。でもまだ変身してないのに変身後の姿を見せるわけにもいかないのでしょう。


○「かわいササミはろうかでぐあいが……」

 鷲羽ちゃんの矢文じゃなくてミサイル文ですが……、ほとんど感じで書かれていませんね。かりにも人類一の天才科学者で教師なんだから、漢字くらい書けないと困るのではないでしょうか?
 内容の方はと言うと、うーん鷲羽ちゃんらしい物言いですね。


○「番組終わるまでには治ってるんじゃない?」

 いつまで赤ちゃんのままかと不安になっている砂沙美ちゃんに、魎皇鬼がのんきな楽屋落ち。それがお約束だからって、ホントのんきですね。でも今回は……。




○「悪い魔法使い、ピクシィミサが現われたら大変よねー」

 無線機にわざと聞こえるように話して、留魅耶の携帯電話に声を流す留魅耶様。暗に「やっておしまい」と言っているのはバレバレ? 留魅耶も大変だな。


○「お見舞いに来ました」

 砂沙美ちゃんの見舞いに来た美紗緒ちゃん、広人、健二。バレてはやばい砂沙美ちゃんと鷲羽ちゃんの慌てぶりはお約束で面白かったですね。


○「もうたよらないデチュ!」

 保健室から逃げ出した砂沙美ちゃん! 置き手紙を残して去ったため鷲羽ちゃんは慌てて窓から追っかけるが、砂沙美ちゃんは赤ちゃん体形を活かして枕に隠れていた。
 うーん、赤ちゃんになっても鷲羽ちゃんを出し抜いたとは。砂沙美ちゃんも侮れませんね。


○「あ、不思議な物体?」

 (爆笑)!!! 枕カバーに潜ってハイハイする砂沙美ちゃんを見た、美紗緒ちゃんの感想。わらえました。


○「大丈夫、変身する時は普段と変わらないはず」

 赤ちゃんになった砂沙美ちゃんの隙をついて攻撃してきたミサ。赤ちゃんのままでは変身しても……と躊躇する砂沙美ちゃんに対する魎皇鬼のアドバイス。「だってそれが、パターンてものじゃん」って、目をうるうるさせてまで言って。
 確かに変身する時は普段のバンクシーンだったが……「多分、いろいろ事情があるんだ」とは魎皇鬼の言い訳。うーん(^_^;) 今回一番の楽屋落ちだったな。シルエットや影は普段のサミーで、実体は赤ちゃんサミーとは……。赤ちゃんサミーの変身シーンも見てみたかったのは、私だけ?


○今週のラブラブモンスター、ベビー用品女

 今週は、何が触媒になったのか(すくなくとも海の星小学校にベビー用品は無いと思うが)ベビー用品女。今回の題材には相応しいかも。ミサの成長に会わせて強くなったり弱くなったりしましたね。ほ乳瓶をサミーにふくませるなんて、らしい攻撃です。


○「あ、ちょうど喉が渇いてたのよ、ありがとさん」

 後ろから差し出された飲み物に、お約束通り手を出すミサ様。鷲羽ちゃんの成長促進剤で大人になってパワーアップ。スタイルはもちろん声までアダルトになったと思ったら、今度は赤ちゃんになって、ベビー用品女まで赤ちゃんになってパワーダウン。
 で、鷲羽ちゃんの目的が「今度データとらせてね」と来たもんだ。決してサミーを助けたわけじゃ無かったんですね(^_^;)




○「小ちゃくなてもいつものパターンに持ち込むでちゅかー!?」

 ライン引きにバトンを載せて魎皇鬼が引っ張ることでコケティッシュ・ボンバーを放つサミー。あとよろしくと真っ先に逃げ出すミサに、「それこそいつものパターン」とベビー用品女が突っ込みますね。しかしコケティッシュ・ボンバーのシーンはバンクじゃなくて新しく書き下ろしていましたね。変身シーンが通常のバンクだったのは通過光の処理が大変だったのでしょうか?


○「ちくしょー、サミーめぇー」

 鳥留魅耶クンに捕まって逃げ出していくミサ。しかし薬の効力を考えると丸一日は美紗緒に戻れないでしょうね。赤ちゃんになったまま美紗緒ちゃんに戻ったら大変でしょうし(^_^;)
 きっと、留魅耶と一緒にいったんジュライヘルムへいって、そこで裸魅亜様に元に戻してもらったのではないかな?


○「まだ、もどれないでちゅ」

 うーん、番組が終わるまでは元に戻るといった魎皇鬼ののんきなセリフは外れてしまいましたね。うーん、砂沙美ちゃんの災難はもう少し続きそうですね


○意味深な鷲羽の歌

 歌詞の引用が禁止されていますので書けないのが残念ですが(注:歌詞の引用は、題名と作詞者名を明記すれば出来ます。もっともこの時点では、題名も作詞者名も知りませんでした)、今回の鷲羽ちゃんの歌は意味深でしたね。鷲羽ちゃんが完成をめざしているNTシステムとはなんなのでしょうか? まさかニュータイプシステム(笑)。ジュライヘルムで進行しているという計画と結び付いているのかな? 変に邪推したりして。


 今回は、ノリだけで話を引っ張ってきてますね。題材が面白いだけにちょっと強引だったかもと思ってしまいますが。この時期になっても絵柄が安定しているのは安心できます。これからも期待してますよ!

初出:'97/01/10 Niftyserve FANTVS MES(19) #886


[14話] [16話] [感想と考察] [ホームページ]