[１６話] [１８話] [感想と考察] [ホームページ]

１７話　泣くなミサ！さらば人妻隊


　今回は、中盤のクライマックスに向けて結構ポイント高い回でしたね。人妻隊はただミサに勝たせるために存在しているのではなく、実はミサのアドバイザーだった。うーん、きてますきてます。


○前回までのあらすじ

　今回は続き物の後編と言うことで、ナレーターによるあらすじがありましたね。まあ、内容自体は単なる前編のあらすじですけれどね。
　それよりも自信まんまんに「そんなの風前の灯に決まっているじゃない」と言い切る裸魅亜様がいい味出してましたね。


○ミライ・ヤシマ目になって負けちゃった音頭を踊る津名魅様

　うーん、サミーが負けて天秤が悪に傾いたのがショックでボーゼンとするのはよく分かりますが、思考停止状態に陥ってますね、津名魅様。いつも普段からサミーにまかせっきりだから、こういう時に踊ることしかできないのかな？
　こう考えると奥田ひとしマンガ版サミーに登場した津名魅様の方が、まだ何とかしようという意思と行動力をもっていただけマシだったような。
　まあ、普段から何もしないで結果だけ享受するのが津名魅様の真骨頂ですから、これはこれでいいかも。


○「ここは？」「ミサにつかまっちゃったんだよ」

　十字のクリスタル棺桶に封じ込められたサミー。これはなんかセブンのパロディだったような？　学校のみんなも心配しているような。


○「ミサってば、グレートハッピーって感じ！」

　ミサ、あんた何もしてなかったでしょうが！？


○実況生中継、サミー捕わる！

　どこの放送局かは知りませんが、サミーが捕われた状況を実況生中継してますね。
「世界で唯一の魔法少女」ですか。ミサ（やコニー）は勘定に入ってないらしい。まあミサは「魔法少女を自称する」とまで言ってますからかな？
　数々の事件を解決したサミーを救出するために、事態を重く見た政府が警察や自衛隊を派遣……。真面目に考えると頭が痛くなる状況ですが、サミーはギャグですから笑って成り行きを見守りましょう。それだけ政府内部にもサミーのファンが多かったということで(^_^;)
　あと「周囲に美人警報が発令されました」というのもおかしいですね。人妻注意報でも良かったかな？
　解説は、早乙女優子でした、か。名前の元ネタは、某超有名恋愛シミュレーションゲームの主人公の親友の妹の早乙女優美ちゃんからかな？　違うかもしんないけど。


○「美人濃度７８％、通常の４倍です」

　サミー救出に向かっている自衛隊ランドフォーク部隊を待ち受けるミセスツヴァイ。何を基準に美人濃度を決めてるのかは知りませんが、このセリフの元ネタはなんかあったような気が……？


○次々と各個撃破する人妻隊

　ミセスツヴァイは人妻キッスでランドフォーク隊隊長の乗っているジープを爆破！うーん、しゃれにならん強さだ！
　空挺部隊はミセスろくのあやとりでビルにくくりつけられるしぃ。増援に呼んだ国連軍第７艦隊もミセススーの人妻ボイスで壊滅どころか一気に殲滅ぅ。（国連軍は戦死した人も出たんじゃないだろうか？　だとするとしゃれになってないなあ）強いぞ人妻隊！
　悪化する一方の状況にただわめいているだけの隊員がいい味出しています。


○「自衛隊も国連軍もやられちゃったみたいだね」

　もしもし、小山田健二クン。もしかして傍受しているのは警察無線？　それとも軍用無線かい？　うーん、なにげに描かれているシーンですが、だとしたら健二もすごいキャラだなあ。


○「やーねえ。自衛隊がやられちゃうような状況で、一般市民のあたしがサミーを助けられるわけないじゃない」

　ミサイルでも超兵器でもいいから、なにか助けられる方法はないのかと尋ねる広人に対する鷲羽先生の返答。うーん、健二も言ってますが、本当にリアリティの欠けらもない。少なくとも鷲羽先生は、「一般」には程遠いと思うぞ。


○「ケーキの中にキャビアを入れてみたの。人妻の知恵って奴かしら」

　捕われのサミーの前で余裕ぶっこいているミサ様に、ミセスワンがケーキを作ってきてくれます。お腹のすいたサミーには辛い攻撃だな(笑)。


○「やはり人生はスマイルアンドハッピー」

　それでも生意気なサミーをミサはサードに命じてくすぐり地獄（別名：悦楽悶め）の刑に処します。耐え切れず笑うサミーに、健二は「何となく楽しそサミー」……第７話でもやったギャグだけど、今回はさすがに状況がまずれ以上ぼけたら殺すぞ」と広人がいさめますが、当然ですよね。


○「プリティサミーによく似ていると噂になっている、砂沙美のパパ、銀次です」

　政府からも見放され、現場に責任添加される自衛官たち。そこにさっそうと現れる銀次。うーん、そこまで言ってて気付かないのだろうか？


○「おおっと、わざとらしく財布を落としてしまいました」

　実は銀次は、かつて特殊任務班ＳＷＡＴの隊員だった！　ほんとにわざとらしかったぞ、銀次。こういうギャグ、いいなあ。
　……で、ＳＷＡＴの元ネタってなんだったっけ？（←自爆）


○「セクシィに対抗するための……なるほど、ダンディか」

　人妻隊のセクシィ空間に対抗するために、ダンディを使おうという銀次。うーん、ナイスアイデアだ！　銀次らしいぞ。で、後ろでポーズとっている優男は一体誰なんだ？


○「プリティサミーを見ていると、まるで自分の娘のように思えてくるんだ」「ええ、そうなのよね」

　ＳＷＡＴの制服に着替えた銀ちゃんと、防空頭巾みたいなものをかぶっているほっきゅんの会話。しかし、この二人は、ほんとに過去に何をやっているのでしょうねえ？
　「気付けよ　銀次」「おまえもな」という、相変わらずの黒田テロップが笑わせます。


○「ジョニー」「銀次です」
　「ありがとう、キャサリン」「鷲羽ちゃんよ」

　現場に向かう銀次に声をかける鷲羽ちゃん。セクシィにダンディは正しいけど、それだけでは力不足だという。そして、プリティ空間には、まだ余力があるとも……なんとなくサミーを救え、銀次！
　それにしても、この二人は過去にジョニー、キャサリンと呼びあう仲だったんですねぇ。確か８話以来のネタだったが、単なるギャグではなくて伏線だったとは(^_^;)　サミーは奥が深い。


○アイキャッチ

　うーん、今回は人妻隊がでてくると思ったのだが……。ちょっと残念。


○「お願い裸魅亜、どうぞ一緒に踊ってープリーズ」

　どうやらずーっと大変なのよ音頭を踊っていたらしい津名魅様。やってきた裸魅亜に一緒に踊ってと言います。それにしても、そんな津名魅様に付き合ってくださる裸魅亜様も、本当は結構人がいいのでは！？


○「こんな寒いギャグを言われつづけたら、凍え死んでしまう」

　いきなり学校に吹雪がふって何だと思いましたが、ミセス達のラブラブブリザードという技だったのね(^_^;)
　スーの「隣のカキはよく客食う壁だ」、サンクの「東京特許私書箱」……寒い、寒すぎる、寒すぎてかえっておかしい。


○いきなり雪合戦

　銀次雪だるまが現場にたどりつくまでに、ミサたちの気をそらせるため雪合戦を仕掛ける自衛隊と４年３組のみなさん。しかしツヴァイの人妻スノーボール（なんでも人妻とつけるんだからあ）であわれ雪だるまに。うーん、手も足も出ない(^_^;)


○再びグキッ

　サミーにトドメを刺そうとしたミサさまのステッキを、銀次が白羽取りで受け取る！　またも飛びかかったもんだから、今度は左手首（前回は右手首）をぐきっ！
　……うーん、やっぱり元が美紗緒ちゃんだから、肉弾戦の能力は全然ないのね。弱い、弱すぎるぞミサ様。


○「ははは、ボクは砂沙美のパパで、サミーのパパじゃないよ」

　これって小説にもあったギャグでしたね。うーん、ほんとに気付かないのか、銀次？　後ろで魎皇鬼のあせったような顔がおかしかったです。


○「セクシィー」「ダンディ」

　人妻隊のセクシィー攻撃に、ダンディで対抗する銀次。効果あった！
　うーん、銀次って本当にダンディなキャラだったのだな。今回初めて知った(笑)


○「こんな猿でも出来るようなプリティで人妻に勝とうなんて笑止千万」

　鷲羽ちゃんはいう。ただ可愛いだけのプリティ空間では人妻に勝てないと。鷲羽ちゃんは言う。お猿さんのシンバル人形でもかわいいのだと。
　うーん、なんかおかしい。なんでだろう？＃普通魔法少女へのアドバイザーって、魔法の国の使者（この場合は津名魅様あた＃り）が適当なんじゃないだろか？　なにやってるんだ＜踊っているだけ(^^;)


○「きみに足りないのは愛だ。愛のパワーだ！」

　プリティ空間にサミーの愛を注ぎ込むため、魎皇鬼を相手に二人の愛を見せてやれとな？
　なーんていってる間にも、セクシー空間になってしまうし。やけになって愛の告白モードを二人でやっているし。人妻隊が割り込まない理由はいいですね。
　最後は照れて「やだ、りょーちゃんたら」


○今回のコケティッシュ・ボンバーは良かった

　今回はいつものすちゃらかな音楽じゃなく、なんというか演出もグーだし、愛の力に満ちたプリティ空間にはああいうやさしい音楽が似合うのでしょうね。なんというか、この部分の一連のシーンはギャグアニメじゃなく、まるで少女マンガのようなこっぱずかしさがあります。いいねえ。


○「ミサ、人を慈しみ、思いやる心を持って。それがミセスの基本よ」

　サミーのコケティッシュ・ボンバーはミサを襲う。特訓もなにもしていないミサには避けられない。
　そこでミサをかばうチームピクシィミセス！
　このあたりの一連のセリフは良かったと思う。人妻隊がただの敵役ではなく、ミサに助言を与える役割だったとは！　いつもは部下を置き去りにするミサも、次々と浄化される人妻隊たちに今回は行かないでと叫んでいますし。チームピクシィミセスはミサにとって、甘えられる保護者の代わりだったのかな？　ここらへん、ちょっと深そう。
　ミサも人妻隊と同じセクシー空間が使えるとは。もともと魔法の素質はミサの方が上だし、確かに訓練すれば、成長すれば強くなれるのかも。しかしミサが人を慈しみ思いやる心を持ったら、サミーと対立なんかしなくなるぞ(^^ゞ


○「ミセス、確かに受け取ったわ。あなたたちのセクシーパワーを」

　で、これが来週からどのように活かされるのか楽しみです。


○勝ちました音頭を踊る津名魅様

　……きっと、ずーーーっと踊ってたんでしょうね。今回はこれだけの津名魅様でした。結果的にはまた負けた裸魅亜様がいと哀れですぅ。


○「うん平気。階段で転んだだけだから」

　どうやら美紗緒ちゃん、ミサに変身させられた時の記憶は無くなるだけでなく、ニセの記憶まで植え付けられるみたいですね。左手首の包帯が痛々しい(T_T)
　しかしミサは両手首をひねったはずですが、右手首はどうなったのかな。まだ軽傷ですんだのだろうか？　ちょっと心配です。


○「ケーキの中にキャビアを入れてみたの。これが人妻の知恵よ」

　お隣の美由紀さんがやってきて、ケーキを運んでくれます。やっぱり美由紀さんは、美紗緒ちゃんにとって頼りになるお姉さんみたいですね（おばさんと言ってはいけない）
　でも、砂沙美ちゃん。このセリフを聞いて、少しはあれ？って思わなかったのだろうか？　そんな表情があって、ワンテンポ遅れてから次の反応をしてくれればもっと良かったのですが。


　今回はシリーズ中盤の第一のヤマでたのしかったです。これから１９話、２０話あたりへとつづく前の嵐の前の静けさという感じがしました。今回のことでサミーが、ミサがどう変わっていくのか（このエピソードがあって変わらなかったらそれこそ意味が無い）次回からの展開を楽しみにしています。

初出：'97/01/24 Niftyserve FANTVS MES(14) #127

[１６話] [１８話] [感想と考察] [ホームページ]