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１８話　キミは高気圧少女


　ＪＵＮです。１８話の感想いきます。
　うーみゅ。小説版に原作があるためどうしても比較してしまうのですが、樋香里ちゃんの暴走パワーが控え目になっていますね。それどころか話しの暴走パワーもちょっと控え目です。ミサ様もでてこないし……　やっぱり３０分番組では全てをフォローしきれないのでしょうか？
　しかし１９話以降の伏線がさりげにばらまかれていました。ちょっと楽しみです。


○「あたし、朝比奈ひかりって言います。よろしくね」

　獅子のたてがみのような髪型をしている新しい転校生、朝比奈ひかり。うーん、デザインは小説版の方が好きでしたね。でもテレビ版の絵柄にはあっていると思います。


○「その席は、あたし！」

　ひかりちゃんの席を真嶋の隣り（砂沙美ちゃんの左隣でもある）にしようとした途端、このはが机ごと引っ越し！　教室の対角線上の向こうからつっきってしまうパワーはすごいですね。
　しかし「席に戻りましょうね」とこのはを机ごと持ち上げる美星先生もただものではないぞ(^_^;)


○「仲良くしようね、砂沙美ちゃん」

　真嶋とペアの座席なのに、砂沙美ちゃんに机をくっつけるひかりちゃん。砂沙美が美紗緒ちゃんを紹介しようとしても全然関心ナッシングな態度。あからさまな自分（だけ）への好意に、砂沙美ちゃんも戸惑ってますね。


○「これがチューリップの曲です」

　あ、この曲チューリップだ。美星先生が弾いているんだな。あれ、はずしてるぞ？　チューリップじゃないのかな？　と思ったら「ちがってるよ、先生！」のテロップ(^_^;)
　うーん、倉田脚本でもツッコミテロップを入れるとは思わなかった。
　それだけじゃなく、ガヤで「初めて聞いたー」「きれいだねー」とかいう生徒に対し「おいおい、何教わった！」(ﾟoﾟ;)　照れまくる美星先生に対し「だから、チューリップじゃないって！」と画面上に縦線がはいりでっかい汗が(~_~;)


○「先生、美紗緒ちゃんはピアノがとっても上手です」

　だれかピアノを弾いてくれませんかという美星先生のリクエストに、砂沙美ちゃんが美紗緒ちゃんを推薦する。いまだ引っ込み思案な少女にこれはすごいプレッシャーですね。このはも意地悪言うし。
　でも砂沙美ちゃんとしては、美紗緒ちゃんにもう少し頑張って欲しかったんでしょうね。すくなくとも悪気はないんだし。


○「あたしの大切な人を思って作ったんだ」

　「あたしが弾いていいですか？」と手をあげるひかりちゃん。彼女の弾いた曲は、彼女が大切な人を思って作った曲だった。
　ところでひかりちゃんが手をあげたのは、内気で引っ込み思案な美紗緒ちゃんをかばってのことでしょうか？　それとも内気な子はすっこんでなさいという意思表示でしょうか？　解釈しだいで逆転するシーンだけに、少し気になりました（瑣末なことだけど）。


○「アウト率８割７分２厘を誇る河合さんのシュートなのに」

　……(^_^;)　小山田、どうやってそんなもの計算した。相変わらずとんでもない解説してくれますね、健二クンは。


○ドッジボールを見つめる美紗緒

　砂沙美ちゃんとひかりちゃんの間で盛り上がるドッジボール。それを寂しげに見つめる美紗緒ちゃん。今回のテーマは友情の三角関係ですね。


○「特訓するの！」「オニ」

　砂沙美ちゃん、魎皇鬼はオニですよ。だって魎皇「鬼」だもん(^^;)


○「ただいま旅行に出かけておりますので、部屋には誰もおりません」

　……あいかわらずのんきな津名魅様(^_^;)
　裸魅亜がぶーたれるのも、無理ないかも。


○「今からあの子の真の姿を見せてあげるわ」

　サミーがどれだけ悪い子かを証明（？）するために、河原の特訓シーンを映し出して自ら囃し方になってサイレント放送する裸魅亜様。
　裸魅亜の囃し方と実際の映像にちょっと違いがあるのは意図的な演出でしょうね。結構笑わせてくれました。それにしても魎皇鬼、特訓とはいえサミーを手玉に取るとはさすがは魔法キング･オブ･ファイターズの常連なだけはある（小説版よリ(笑)）


○「確かに、小学生の砂沙美ちゃんに毎日特訓させるのは無茶だよなあ」

　平和と津名魅様のために、一ヶ月間も特訓を勧める魎皇鬼。サミーのサポートが役割とはいえ、ジュライヘルムのごたごたに巻き込まれているだけの砂沙美ちゃんにそれを強要するのはいいすぎだったかもしれないと反省します。
　しかし、根が真面目な魎皇鬼が審議の遂行を放棄できるわけでも無く、アンビバレンツに陥ってますね。


○「あれからウチにも帰ってこないで、どこいったのりょーちゃん」

　きっと樋香里ちゃんとつもる話でもあったのでしょう。しかし一晩帰ってこないのは確かに心配ですね。


○「朝比奈さんのこと、心配？」

　考え事している砂沙美ちゃんを見て、美紗緒ちゃんの一言。ひかりちゃんも休みだからねー。友情の三角関係で嫉妬しているのでしょうか？　……してるんでしょうなー、やっぱり


○「サミーに毎日のようにいじめられてるんでしょ！？」

　ここらへんから暴走開始。うーん、一応裸魅亜が魔法をかけているといった伏線があったのだが、樋香里ちゃんは最初っから暴走少女であることをしめしていなかったのでちょっと盛り上がりに欠けましたね。小説版を読んでる身としては物足りなかったです。
　ＴＶではあのくらいがちょうどいいのかな？


○「いそうな場所は全部探したのに」

　魎皇鬼を探す砂沙美ちゃん。心当たりを探してます。人体解剖の模型を探すところは、おもわずニヤリとしました。うーん「砂沙美ちゃん、変身だ」


○「河合の奴、いつもは天野と帰るのに」「チャンスだね」

　真っ赤になる広人。そっかー、美紗緒ちゃんは広人のことを友達程度にしか思ってなかったけど、広人は美紗緒ちゃんにホの字だったのか。そーかそーか、ウン。
（↑なに納得してんだ？）


○「裸魅亜さん、裸魅亜さん、あたしたちをジュライに戻して」

　使命を果たしてジュライに戻るだけのひかりちゃん。しかし裸魅亜はくっだらないマンガに夢中だし、留魅耶は虐げられていた(^_^;)　こういうツメの甘さが今まで勝てなかった原因なんでしょうねー。


○「砂沙美、りょーちゃんがいなくなるなんてやだよー。黙っていなくなるなんて
　　やだよー」

　自分の無神経な言葉が魎皇鬼を傷つけたかもしれないという後悔の念からか、それともいきなり訪れるかもしれない別れが嫌なのか。砂沙美ちゃんにとってもう魎皇鬼は、魔法少女のパートナーだけでなく、美紗緒ちゃんと同じくらいに大切な友達なんでしょうね。
　それに私も思うのですが、砂沙美ちゃんは口ではサミーを嫌がってますが、魔法をつかって人助けが出来ることを結構うれしく思ってるのではないでしょうか？　ただあのカッコが恥ずかしいだけで。でなければ後であのセリフが出てくるわけないでしょうし。


○「裸魅亜さん、聞こえないの！？」

　……夕刻になるまでずーっと呼び掛けてたのか、ひかりちゃん(^_^;)　ずーっと気付かない裸魅亜様もけっこう大物かも。


○「いいの、もういいの」

　そして魎皇鬼を探し当てた砂沙美ちゃん。何でもないシーンなんだけど結構感動的だった。


○「リョーくんを不幸に陥れる、悪の権化め」

　強い思いが裸魅亜にドーピングされて暴走しているひかりちゃん。砂沙美ちゃんもさすがに呆れています。樋香里ちゃんがじつは魔法の国の住人で魎皇鬼の幼なじみだって知った時もゲェって驚いてたし。


○「パワー最小、プリティ・コケティッシュ・ボンバー！」「バリヤー！」

　魔法で操られているだけの樋香里ちゃんを倒すわけにはいかない。手加減したコケボンを放つサミーだが、樋香里ちゃんはバリヤーをはって防ぐ！！！　実は樋香里ちゃんは、魔法を吸収して跳ね返す能力を持っていたのだ！　魔法を跳ね返されたサミー、一躍ピンチに！？
　はっ！　このバリヤー、正八角形してたぞ！　まさかＡ・○・フィールド！w(ﾟoﾟ)w


○「ひかりちゃんお願い、りょーちゃんと一緒にいさせて」

　「サミーはまだ未熟だから、だけど頑張らないとだめだから……」　うーん、魎皇鬼と一緒にいたい砂沙美ちゃんの気持ちがズビシッと伝わってきます。砂沙美ちゃんなりの拙い表現ですが、感動的なセリフです。うーん、メイクドラマ。


○「大切だもん。ホントに、ホントに大切だもん」

　そしてサミーの本当の気持ちが、プリティ空間を呼び出した。人を愛する気持ち、慈しむ気持ちが、今までとは比べ物にならないプリティ空間を呼び出す！　前回の事があっただけに、このシーンは素直に感動することができました。


○「どーして、リョーくんがかばうの？」

　しかしコケボンを放てないサミーに攻撃する樋香里。しかし魎皇鬼がサミーをかばう！　それをみて樋香里ちゃんが混乱します。そして……


○「お願いだサミー、樋香里ちゃんをあやつっている悪い魔法を取り払って」

　魎皇鬼の願いを聞き入れ、樋香里にコケティッシュ・ボンバーを放つサミー。そして樋香里はひかりの姿に戻る……。
　ジュライヘルムの姿が本当の姿のはずなのに、元に戻ったら地球の姿になったというのはちょっとおかしいですが、おそらくこれは１９話への伏線でしょう。そしてコケボンはうまく放てば、生物を倒さずに元に戻すことができると言うことも……


○「うそっ、なんでー」

　だからずっとマンガを読んでたからですよ、裸魅亜様(^_^;)


○「サミー、いや砂沙美ちゃん、リョーくんをよろしく。地球で最初のお友達にな
　　ってくれるよね」

　そしてひかりちゃんとの別れ。小説版ではきちんとした別れができなかっただけに、別れの挨拶をすませられて、良かったね、砂沙美ちゃん。


○「えへへへ、ちょっとだけホームシックかな」

　と言ったすぐ側から、「さ、特訓だ！」
　うーん、落としてくれるなあ、魎皇鬼よ。


○「というわけで、急なことですが朝比奈ひかりさんは転校しちゃいました」

　番長の時といい今回と言い、一日転校生の多いクラスですな、４年３組は。


○「せっかく友達になれたのにね、砂沙美と美紗緒ちゃんの」

　砂沙美ちゃんは美紗緒ちゃんのことを考えていないわけでは無かった。ひかりちゃんは砂沙美ちゃんにとっても、そして美紗緒ちゃんにとっても友達だから。


○「でも友達はどこにいても友達だから」

　そうですよ、砂沙美ちゃん。どんなに離れていても、砂沙美ちゃんにとってはお友達だから。
　そうですよ、美紗緒ちゃん。砂沙美ちゃんは、どこにいても美紗緒ちゃんのお友達だから。


　今回は完全につなぎの回ってことでテンションが低く、中華料理を注文したつもりで精進料理を食べさせられたような物足りなさを感じました。
　ですが見直して、砂沙美ちゃんと美紗緒ちゃんと、魎皇鬼への優しさにみちあふれた回だということが分かりました。そして子供達がこのアニメを見て、友達とは何だろうかと考えてくれそうな作品に仕上がってました。
　優しいアニメですね、プリティサミーは。

初出：'97/01/31 Niftyserve FANTVS MES(14) #195

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