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２４話　月は地獄だ


　どとーのクライマックスに向けて巻きを入れるプリティサミー。今回はジュライヘルムへの乗り込み、ミサ様の復活などいろいろイベントがあって嬉しかったです。では、今回も速攻感想いきます。

○前回までのあらすじ

　クライマックス・露美御編に突入してから連続物になったため、前回までのあらすじ(？)が復活しましたね。露美御様の解説でした。
　「備えあれば憂い無し」とは露美御様談ですが、小さい頃から何度失敗しても……とはどういうこと？　小さい頃に不遇の経験をしたおかげで、用心深い性格になったのでしょうか？
　しかしＮＴシステム（魔法吸収装置）や魔法砲まであらかじめ用意しておくなんて、ジュライヘルム制圧とか地球消滅まであらかじめ考えていたのでしょうかねえ？地球とジュライヘルムを双子星に戻すなんて計画は、露美御にとって寝耳に水の話のはずだが。


○今回のタイトルカット

　今回は月と団子でした。しかし月（ジュライヘルム）が茶色に染まってますね。しかも怒ってます。のーてんきながら切迫した内容にあわせているのでしょうか。


○「私の作った魔法砲、うーふふふふふ、皆さんのおかげでエネルギーもまんたん」

　あれ、ここで気がついたのですが、露美御自身はＮＴシステムの影響を受けないのでしょうか？　なんか無差別に魔法を吸収してしまっていた感じだったのですが。


○地球を突き飛ばす魔法砲

　魔力の塊を地球に打ち込むのかと思ったら、そのまま手の形になって地球を叩きましたね。なんて分かりやすい表現だ。地球に巨大な手形もついてるし。地球が軌道を変えられるほどの衝撃を与えて、あの程度（？）の地響きしか起らなかったのは魔法の力でしょうか？
　しかし、手形の下にいる場所はどうなっちゃったんでしょうねえ？　うーん、壊滅状態だとか（少なくとも何億のボーダーで死傷者が出たでしょうねえ）


○「いやー、こんなカッコで死ぬんだったら死んだ方がマシ」

　相変わらずエイミーの格好のままの映美ちゃん。まあ着替える暇もないんでしょうが。地球が太陽に飲み込まれると聞いて、取り乱します。
　しかし、美星先生が「日本語が変」と指摘するなんて。やっぱり教師だったんですね、美星は。


○「あー、猫がしゃべったぁー！」

　どこか呑気な会話する４年３組の連中に、地球の危機を指摘する魎皇鬼。しかし美星には地球の危機より、言葉を話す猫の方が重要なのだった！　……うーん(^_^;)
　一人で騒いでいる美星先生が、いい味出してます。


○「気をつけてね、素晴らし過ぎるお魎さん」

　ジュライヘルムの危機に対し、一人で立ち向かおうとするお魎。一緒についていくというサミーを説得し、地球の留守番を任せます。しかしサミーって人の名前を忘れないタチなのかな？　お魎の名乗りそのままを返したのは、お魎の身を案じたからでしょうか。
　しかし一人でジュライヘルムへの回廊を開けたとは、お魎は裸魅亜なみに魔力があるということかな？　少なくとも津名魅は、魔法畳で移動してましたし。


○「うーん、弱い脆いまさにヘナチョコ。魔法のないあなたなどまさに首の短いキリン」

　魔力を吸収してお魎を撃退した露美御。どういう意味だと思ったら特に意味は無かったんですね(^_^;)
　しかし、マジで犬死にですな、今回のお魎は。本来の魎呼なら阿重霞相手にこの程度じゃ無いはずなんですが(^_^;)　やはり露美御とお魎じゃ格が違うのでしょうね。


○「もう立ち向かえるのは、サミーしかいないんだ」

　魔法を吸収されると立ち上がることすらできなくなるジュライの人間では、露美御に立ち向かえない。本来、地球人であるサミーしか立ち向かえない……１０歳の女の子に地球の運命がのしかかる！
　しかし、慌ててたためジュライヘルムへ行く方法は用意していなかったなんて。


○「あー、猫が、鳥が！」

　お魎と入れ違いに、地球に降り立った留魅耶くん。鳥がしゃべったことに、美星はまたも取り乱して……学習しない人だ。


○「そう、歌って踊れるシンガーソング発明家、鷲羽・フィッツジェラルド・コバヤシにお任せあれ」

　ホント、健二じゃないけど期待を裏切らない鷲羽ちゃんですね。しかし、あの流しの衣装になんの意味があったんだろう。
　だからって、円陣組んでまで任せるかどうか相談するなんて、これも鷲羽ちゃんの人徳(笑)のたまものでしょうね。


○「私にまかせなさい」

　鷲羽ちゃんが密かに(^_^;)商店街に作っていた宇宙ロケット。しかしパイロットがいない。そしたら名乗り出たのがジョニーじゃなかった、銀次だった。
　しかし銀次って、いったい幾つ免許を持ってたんだ？
　・自動車国際Ａ級ライセンス　　　　　　・二輪車限定解除
　・第２種航空操縦士資格取得　　　　　　・日本珠算連盟３段検定合格
　・ＮＡＳＡ宇宙飛行士ライセンス
　……まだまだありました。画面上だけでも７つの免許を開いてましたし……。もしかして、「酸素ボンベ」がないと危ない仕事って。広人の言葉じゃないけど、本当に何者なのだろうか、銀次って。


○「キミは行かないのかい？」

　留魅耶はジュライヘルムへ行かない。本人は重量オーバーだと言ってますが、だれが見てもバレバレ。魎皇鬼も赤くなってますし。


○「それより、何積んでるんだろ、こんなに大きなの」

　それはね、留魅耶くん。地球の引力を振り切って宇宙に旅立つには、ものすごいエネルギーがいる訳なんですよ。だから宇宙ロケットというのは、その重量のほとんどを燃料で占めているわけなんですねー。
　しかしサミーだからなあ、このアニメ。そんな宇宙開発の常識なんて全然通用しないような気がするぞ。


○「大丈夫。しゅーっと行って、どかんと解決して、びゃーと帰ってくるから」

　心配する美紗緒ちゃんに対し、サミーが返事しますが。の、能天気過ぎるぞサミー。
　しかしこのセリフは、美紗緒ちゃんを心配させないための砂沙美なりの気遣いなんでしょうね、多分(^_^;)


○「もう一度、もう一度あたしに、魔法のステッキを貸して」

　居ても立ってもいられず、鳥留魅耶を連れて細い路地裏に引っ張り込んだ美紗緒。この時の広人の表情がいいですね、なんだという顔つきで。
　最初留魅耶は、今までのように美紗緒の心を持たないままミサに変身することを危惧しますが、まあ当然だよな。しかし砂沙美ちゃんを助けたい思い。弱い心と強い妬み。全部まとめて私とピクシィミサが大好きという美紗緒ちゃんの言葉に留魅耶も説得されて、魔法のバトンを渡します。
　うーん、ここまで自己肯定ができるようになったか、美紗緒ちゃん。


○「ピクシィ・ミューテーション・マジカル・リコール」

　おおおおお、初めての美紗緒ちゃんの変身シーン映像化！！！　しかしサミーとは違って、光る裸(^^ゞ にはならないのだった。海の星小学校の制服のまま変身とは、やはりバンク使いまわしの事を考えずに済むからかな？　いや、ここは好意的に、美紗緒ちゃんの控え目な性格が変身シーンに表われたのだということにしとこう。


○「ハーロゥ、エーブリバーディ！　全国百兆百億百万とんで百一人のファンの皆様」

　……ぜんぜん変わってないぞ、ミサ様。うれしい、嬉し過ぎる！　祝！ミサ様大復活！　しかも着地時に空き缶踏んでこけてるし。あいかわらずかっとんだハイテンポな性格で。恥ずかしながら出戻りデビューですか。
　ぜんぜん変わってない性格に、留魅耶も溜め息ついてますね。
　おまけにジュライヘルムへ行くのに、アメリカのスペースシャトル・エンデバーを乗っ取るなんて、相変わらずの手段を選ばない強引さ。テレポート呪文でも商店街の屋根を突き破ってますし……。


○「天野が……ピクシィミサ」

　広人、衝撃の事実！　ミサ＝美紗緒を知ってしまい、思わず駆け出してしまいます！　どこへ駆け出していったのかと思ったら、美紗緒の後を追いかけるためだったのね。
　しかし、ミサ＝美紗緒が周囲にバレて、これから美紗緒ちゃん、きっと心無い人たちから辛い思いを受けることになると思います。美紗緒ちゃん、決してくじけないでね。


○「誰かに操られてたのかも知れないよ、エイミーみたいに」
　「やめてー、その呼び方だけはやめてー」

　そういえばなんかであったな。「エイミーと呼ばないで」ってなんだったかな？


○「今の広人、あたしと同じだもの」

　広人とこのはのやりとり。とても小学４年生とは思えません。
　しかし地球消滅の危機だってのに、息子が恋のやり取りを目の前でしているというのに、黙々と畳を作っている広人の親父と黙って見守っているお袋さんが渋くていいです。これぞ日本家庭！


○「それはもちろん、正義の魔法少女ピクシィミ、カーン」

　うん、やはりというかお約束というか、ピクシィミカーンてなんだ！？　笑わせていただきました。やっぱりミサはこうでなくちゃ。しかし随分な自爆ギャグ。


○「わぁ、来たー！」

　露美御の魔法砲からたくさん発射される魔法対空高射砲。露美御の備えに対し、銀次たち宇宙ロケットは真っ二つ！
　しかし銀次、「やってやるぜー！」「やってくれるぜ」「やってらんないぜ」
「やっちゃったぜ！」「やられちゃったぜー！」と見事に５段活用してますね。
　こういうくり返しギャグ、いいですねー。


○「ここがジュライヘルム！？」「そんな、まるで地獄じゃない」

　月に不時着……もとい、墜落しおたサミーが見たものは、魔力を失って荒涼としたジュライヘルムの姿だった。
　かつての面影のないジュライヘルムに、魎皇鬼はどう思う？


　今回はマジで地球の危機だっちゅ───に、なんかみんな呑気でギャグが走ってました。今回は倉田さんの脚本ですか、だからこんなにかっとんでたんだな。ゲーム版でもクライマックスのシリアスな状況なのにあれだけかっとんだギャグを入れることが出来る人ですから、楽しめましたね。やっぱりシリアスなのもいいですけど、そればっかりじゃ息が詰まりますからね。

初出：'97/03/14 Niftyserve FANTVS MES(14) #811

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